先日投稿した「電車の座席もLINEで」の記事に対し、あらたにす編集部のメンバーから、次のような感想をいただきました。
このようなシステムがないと、コミュニケーションをとって譲り合えないのは悲しいなと思いました。
情報伝達手段がここまで発達すると人間のコミュニケーションはむしろ退化するのでしょうか…。
一方、本日の朝日新聞朝刊は、LINEなどのSNSで相談を受け付ける自治体が増えていることを1面で報じています。記事によると、「SNSで自殺願望を発信していた10代を含む若者が被害にあい、自治体は対策を迫られていた。」とのことです。
確かに、LINEを使うようになってから、電話はおろか、メールも使うことが少なくなりました。「ヘイ、シリ」「オッケー、グーグル」とスマホに話しかければ、人と話すことなく様々な情報を受け取ることができます。ITサービスが進歩すればするほど、今までのようなコミュニケーションは今後ますます少なくなっていくのかもしれません。
それでも、先日のあらたにすでの記事「つらい。」あの時、SOSを受け止められたら のように、苦しんでいる人が声を出さなくても「助けて」と誰かに伝えられるようになったというのは技術進歩のおかげなのかもしれません。自分がなぜ苦しんでいるのか、文章にして伝えるという行為もなかなか本人にとってはハードルの高いものです。
ここ数年で急激に変化しているコミュニケーションの形。大事なのは「相手」を思いやることです。どのような手段が適切なのか、相手に伝える前に一度考えてみることが大切なのではないでしょうか。
参考記事:
26日付 朝日新聞朝刊(東京12版)1面(総合)「子どもの相談窓口、34自治体SNS導入」