紙面から未来を考える

人生100年時代に100番、100番

本日の朝日新聞・読売新聞朝刊の全面広告には、「きんさん、ぎんさん」のコマーシャルで話題になった蟹江ぎんさんの娘さん姉妹が掲載されています。「やっと時代が追いついた」とおっしゃるお二人は、まさに人生100年時代の象徴といえるのではないでしょうか。

筆者は今日で21歳になりました。人生が100年だとすると、まだ2割しか過ごしていません。就職活動中で、今まさにこれからの人生を考えている立場として、今後の「未来」を考えてみたいと思います。

本日の日本経済新聞には、大卒就職内定率が91.2%となり、過去最高を更新したことを報じています。しかし、東京商工リサーチは、2017年に倒産した企業の平均寿命が23・5年と発表しています。読売新聞では、社会人もインターンという題で、勤務先とは別の企業でインターンシップに参加する社会人が増えてきていることを報じています。その理由は、視野を広げるといった自身の能力向上のほかに、将来の転職を検討しているといったことが挙げられるようです。さらに、日経の別記事では、定年後に海外留学に行くことを決めた小学校の先生を取り上げています。筆者は、ここ最近良い企業に入れるかどうかが人生の分かれ目という錯覚を起こしていましたが、長生きができるようになった今だからこそ、もっと長期的な目線で自分の人生を考えていきたいです。

また、少子高齢化が進み、これまでの仕組みが成り立たなくなっている日本の未来はどうなるのでしょうか。読売新聞の社会保障面では、QoD(死の質)を考える連載企画が掲載されています。厚生労働省は、地域医療(地域医療を考える)と同時に、家で最期を迎えたい、できるだけ人に迷惑をかけたくない、と考える人が増えているため重度の要介護状態となってもできる限り住み慣れた地域で療養できるよう、在宅医療を推進しています。一方で、死を看取る側の医師については、社会面で残業規制について報じられています。そこには現場の過酷な労働環境が語られています。そして、社会保障制度を支えるのはわたしたち現役世代です。

以前の記事で述べましたが、負担者の理解がないと制度は成り立たなくなってしまいます。(理解ありきの制度であることを忘れないで)社会全体が納得できる、長生きシステムを構築していかなくてはいけません。

17年前、モーニング娘。は次のように歌っていました。

日本の未来は世界がうらやむ♪

これからもそうであるように、筆者も頑張っていきたいと思います。

参考記事:

18日付 読売新聞朝刊(東京12版)34面(社会保障)「安心の設計 より良い最期とは」

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同日付 日本経済新聞朝刊(東京13版)38面(社会)「大卒就職内定率91.2%で過去最高更新」

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