セルフレジ導入、デジタル化の問題点は?

「あれ、この店セルフレジに変わってる」

以前は有人レジだったはずが、いつの間にかセルフレジに。そのような変化が、ここ最近で一気に増えたような気がします。セルフレジの良さは何といっても、効率化できる点です。有人レジよりも早く、多くの客を捌くことができます。

筆者のアルバイト先のスーパーでは、セミセルフレジを導入しています。セミセルフレジとは、レジの全部の操作を利用客が行うセルフレジとは少し違い、従業員が商品をスキャンし、その後利用客自身が精算機で決済するというレジです。セルフレジよりは簡単ですが、やはりトラブルがないとは言えません。

小学校1,2年くらいの小さな子が一人でおつかいに来た際、精算機の操作が分からないかなと思い、「やり方分かる?」と聞くと、うんと頷きます。その後、何も手こずることなく、さっさと会計を済ませます。流石、今どきの小学生です。

一方、手こずるのはやはり、高齢者です。「どこをどう操作すれば良いのか分からない、お金を入れる場所が分からない」このように声を掛けられることが多くあります。空いている時は、一から操作方法を丁寧に教えることができますが、混んでいる時は丁寧に教えることはできません。精算機も台数が限られているので、1人が詰まると、その後の客にも支障が出るからです。操作方法を教えるよりも、自分で操作した方が早いので、お金を頂き代わりに従業員が精算することもしばしばです。

デジタル世代の若者にとっては、セルフレジはそんなに難しくないように感じます。しかし、ずっと有人だったレジが突然セルフレジになり、戸惑う気持ちも分かります。高齢者にとって、すぐにセルフレジに対応することは、きっと難しいと思います。

今後、日常のあらゆる場面で、さらにデジタル化が進むと予想されます。ただ効率化するためのデジタル化ではなく、どの世代にも分かりやすい、どの世代もすぐに対応できるようなデジタル化が必要だと思います。

 

参考記事:読売新聞デジタル 8日付 【シニア】セルフレジ 店員と操作確認