コロナになって初めて感じた 抗原抗体検査キットの精度ってどうなんだろう

14日の新型コロナウイルスの新規感染者は全国で13万2071人。全国旅行支援などの規制緩和がなされるなか、感染が急拡大しています。

駅前などでは東京都による無料のPCR検査が実施されていたり、薬局では家で検査できる抗原検査キットが売られています。前者は発熱などのない無症状の人を対象とするモニタリング検査ですが、後者は体調に違和感のある人が買う場合も少なくありません。

感染拡大が続いていても、人と会う機会はあるため、病院に行かずとも、すぐに検査結果が分かる抗原検査キットはとても便利なものだと思います。検査キットには国が承認を与えている「体外診断用医薬品」、「第1類医薬品」のほか、「研究用」と称された未承認のものがあります。未承認のキットは精度は不確かであり、誤陰性が出てしまう可能性もあります。そういった恐れから、去年の5月には厚労省が自治体に対し薬局への販売自粛を求めるよう要請していました。

しかし、承認済みの検査キットの精度も果たして高いものと言えるのでしょうか。12月に筆者自身がコロナウイルスに感染し、キットの精度に疑問を持ちました。

なんだか喉が痛いなぁ。そんな日が何日か続きました。筆者はもともと喉に持病があったため、冬の乾燥する季節になると喉が腫れることがよくありました。就職活動や大学の授業など、人と関わることも多く、「コロナかも」と不安を抱いて生活したくなかったため、何度か薬局でキットを購入し検査しました。結果は陰性。「のどの痛みは乾燥からかな」と安心していました。

その数日後、就職試験の会場でPCR検査を受けました。「キットで陰性だったし、普段から結構気を付けてるし大丈夫だろう」と思っていると、翌日電話で陽性の連絡。キットで何回も陰性が出ていた分、とても驚きが隠せませんでした。「陰性出てたのに」。そう思って、予備で買っておいたキットでやり直してみると、結果はまた陰性でした。

陽性連絡を受けて検査し直した。結果は陰性。

症状は喉の痛みと軽いせき。最後まで悪化することはなく、かなりの軽症だったのでしょう。コロナウイルスに既に感染していたであろう期間に筆者は3回、キットで検査していましたが、全てで陽性反応は出ませんでした。今思えば、PCR検査を受けなければ、感染していることには気づくことなく、学校やアルバイトに行ってしまっていたなと感じます。

購入した抗体検査キットの説明書には、陽性一致率は72%と記載されていました。半分以上の人には正確な判定が出ますが、残りの約30%が誤陰性と考えると精度が高いとは言えないのかもしれません。

承認を受けた医療用の検査キットだからこそ、実際の精度がそれほど高くなくても、結果を信用してしまいます。誤陰性の結果を信じて、外で活動してしまえば、無意識の内に自分自身が周囲にウイルスをばらまくことにもなりかねません。

対面での社会活動が戻りつつあるからこそ、自分が感染を拡大させないために、体調に不安を感じたら、他人のために無理をしないことが求められると思います。