忘れ物防止タグが高齢化社会で役立つ

つい最近、愛用しているミラーレスカメラをうっかりどこかに置いてきてしまいました。直前に食事をしたお店か、電車か、コンビニか。心当たりのあるところに片っ端から電話をして、見つけることができました。もしこれが、スマートフォンやPCや財布だったらと思うと、ヒヤッとしました。

昨夜の朝日新聞夕刊の一面トップで、うっかり忘れを防ぐ切り札として、ベンチャー企業が開発した小型タグが取り上げられていました。紹介された「マモリオ」は重さ3グラムほどで、近距離無線通信のブルートゥースを搭載しています。財布や鍵などにつけて使用するそうです。

スマホから60メートルほど離れると、独自の技術で紛失かどうか判断し、スマホに「手元にありますか?」とメッセージで通知してくれます。置き忘れた時間と場所をスマホやPCで確認できます。

この記事を読んでいて一番印象に残ったのは、今後の活用方法についてです。開発した「MAMORIO」の増木大己社長は、「これまでに培った技術力を生かして、認知症の人の行方不明といった社会課題の解決につなげたい」と話していました。インターネットで調べてみると、似たような小型タグを高齢者のために利用している自治体がありました。埼玉県幸手市では、認知機能の低下などで行方不明になる可能性のある高齢者にタグを携帯してもらい、タグが出す電波を拾う専用アプリを使って居場所が追跡できる仕組みを導入していました。

これから、ますます高齢化社会が進みます。徘徊するような老人をどうやって家族や社会全体で見守っていくかが課題になってくると思います。小型タグによって、介護をする側の負担が軽減されればいいなと思いました。

私個人としては、財布、パスポート、パソコン、USBにタグをつけたいと考えています。形は、シール状のものもあるようです。今後の活用方法に注目していきたいものです。

参考記事

3日付朝日新聞夕刊(東京4版)1面「うっかり忘れ防ぐ切り札」