台風は仕方がないけれど・・・ 無念の試合中止

大型で非常に強い台風19号が接近しています。

鉄道や航空など各鉄道機関は運休や欠航の詳しい見通しを発表しました。またニュースや新聞で台風への備えを促していたためか、スーパーでは菓子パンや飲料水の品切れが見られています。

皆さんは万全の備えをしましたか。

ラグビーワールドカップの試合も12日開催分は中止となりました。中止となった試合は引き分け扱いとなります。そのため、B組ではニュージーランドの1位通過が決まりました。また、C組では既に決勝トーナメント進出が決まっていたイングランドが1位に、フランスが2位になりました。

「公園でもやりたかった。ラグビーができればどこでも良かった。」

ニュージーランド戦を控えていたイタリアのパリセ主将の言葉です。

イタリアは決勝トーナメント進出の可能性を残していましたが、試合中止になったため敗退が決まりました。

ワールドカップは4年に一度の大舞台です。そのためにどのチームも膨大な時間と労力をかけ、1つ1つの試合に総力を注いでいます。そして「王者」との試合ともなれば様々な戦略を練り万全の準備をしていたはずです。自然を相手ではあきらめざるを得ないながらも、やり場のない憤りを選手達は抱くことでしょう。パリセ主将の言葉には計り知れない無念さがにじみ出ています。

今後、国際大会を日本で行う場合には出来る限り試合が中止にならない、柔軟な日程を組む必要性があるのではないでしょうか。日本は災害大国です。同様の事態は東京オリンピックでも起こると考えられます。もちろん、選手、スタッフ、観客の安全確保は最優先されるべきです。しかし、全精力を注ぐ選手達の思いも出来る限りくみ取った大会も求められています。

参考記事:

11日付 朝日新聞(大阪13版)17面「台風 どう響くか」

同日付  日本経済新聞(大阪12版)2面「迫る台風19号に備え」

同日付  読売新聞(大阪13版)27面「主将「公園でもやりたかった」」