パラリンピック観戦のすすめ

昨日から、東京パラリンピックの観戦チケットの抽選販売が始まりました。朝日新聞によると、昨日午後6時時点で述べ11万人が公式販売サイトを訪れたそうです。そこで思ったのは、オリンピックの申し込みはこれより桁違いに多かったなということです。抽選申し込み初日はサイト開設からたった6時間で130万アクセスがありました。

必ずしもアクセス数で関心度が計れるわけではありません。ですが、差がありすぎます。筆者は以前、ブラインドマラソンに関する記事を執筆しています。障害者スポーツに関心を持ち、もちろんチケットも申し込みました。

パラリンピックのチケットの魅力は、何といっても値段が安いことではないでしょうか。最高値は開会式A席の15万円ですが、これは例外。競技で一番高い車いすテニス決勝のA席でも6500円です。最も安いのは900円。「東京2020みんなで応援チケット」を利用すれば500円で観られるものもあります。ワンコインで世界の一流選手が見られるなんてお得ではないでしょうか。

パラリンピックの凄さはまだあります。リオパラ大会ではオリンピック選手よりも早く走るランナーがあらわれました。男子1500メートルの優勝タイムは3分48秒29。対するリオオリンピックの金メダルタイムは3分50秒です。近い将来、オリンピックより見ごたえのある試合が出てきてもおかしくないのです。

以前、ブラインドマラソンで一緒に走った、目が不自由な方が「競技に参加しようと思わなくても障害のある人に関心を持ってほしい」と言っていたのが忘れられません。パラリンピックは障害に関心をもつきっかけにもなります。

昨今のあおり運転などのニュースをみると、他人の迷惑をまったく考えない人がいることを痛感します。多くの人が、パラリンピックのアスリートに触れることで、街で見かける障害者への眼差しも変わることでしょう。障害を抱えながら、精一杯努力する人を知ることで、誰かを思いやる心が育つはずです。

今日付:朝日新聞朝刊 14版(社会)「パラ 近づく熱狂 抽選受付開始」
2019年5月29日 日本経済新聞 「五輪チケット、130万件アクセス 「抽選」周知甘く」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44599350Z00C19A5CC1000/