洒落にならない、ドッキリ!

「タネもシカケもございません。」

これは手品の常套句です。昔から手品が好きで、テレビでよく見ていました。トランプを見ていないのに相手が選んだものを当てる、人を真っ二つにしてしまう。頭では仕掛けがあると分かっていても、アッと驚かされます。そして不思議なことが起こる仕組みが知りたいとますます手品番組に見入ったものです。

手品には必ず仕掛けがあります。しかし、本当にタネもシカケもない手品グッズが売られていました。

今年9月、ダイソーが「ドッキリ!カッター」の自主回収を発表しました。

この手品グッズは刃の部分に開けられた穴に指を通し、切れてしまったように見せかけます。しかし、商品に本物のカッターが混入し消費者の手に渡っていました。

おもちゃだと思っているので、力加減をすることなく指に刃を当てるはずです。人を驚かせるつもりが、指が切れてしまって自分もドッキリ。では洒落になりません。

この商品が作られた中国の工場では本物のカッターも作成していました。組み立ての工程で本物の刃を誤って取り付けてしまった可能性があるようです。

 「おもちゃはアイデア勝負で奇抜なものほど売れるため、不良品が出やすい面がある。」

関西学院大学商学部の川端基夫教授は指摘しています。

100円ショップの商品は、おもちゃだけでなく調理用品などでもおもしろく便利な商品が数多く展開されています。安価なため興味本位で手が出しやすくもあります。そして、すぐに壊れてしまっても「100円だからしょうがない」と消費者側も割り切っている部分があります。

しかし、製造者側は「100円だから」と安全性に妥協してはならないはずです。まして、子供が使うおもちゃは特に安全性に配慮すべきです。

安価なものを使うときは一度安全かどうか試してみる。消費者側も自分の身は自分で守らなければならないのかもしれません。

参考記事:

12日付 朝日新聞朝刊(大阪13版)35面(社会)「ドッキリ!カッター本物だった 混入なぜ?」