「一票」について考える

今週日曜日の沖縄県知事選挙に隠れて、実は12の県で知事選・市長選がありました。その中でひときわ投票率の低さが目立つものがありました。

「25.69%」

尼崎(兵庫)市長選の投票率です。結果は現職の女性市長の再選でした。他の地方選挙では概ね35~68%を記録していたのと比べると、この数字が抜きん出て低いことがわかると思います。

原因はいったい何なのか。共産を除く主要政党が候補者擁立を見送ったこと、現職の市長に失政がなく争点が見えづらくなったこと。中でも最大の原因は「市政に対する無関心」という見方が大勢です。

年内の総選挙実施が正式に決まりました。安倍晋三首相は今週末にも衆院を解散し、消費増税先送りの是非を問うため選挙へと踏み切ります。しかし、国民からは「消費増税の実施ではなく、消費増税の先送りが争点ではわかりにくい」「そもそも解散の大義がない」など、総選挙実施に疑問の声があがっています。

先の投票率の低さから学ぶべきこと。市政と国政は全く違うものなので一概には言えませんが、それは自身が持つ「一票」について考えてみることでしょう。意志をもって投票へ行かない方もおられるでしょう。それは尊重すべきなのかもしれません。でも、まずは「一票」の価値・重さについて熟慮してみてください。来るべき総選挙の際には、是非この投稿記事を読み返してもらいたいです。

 

【参考記事】

16日付 朝日新聞朝刊(大阪14版)3面「尼崎 4期連続女性市長」

同日付 読売新聞朝刊(同版)地域面「尼崎市長 稲村さん再選」

19日付 各紙消費増税先送り関連面