今年の夏はバスケットボールが熱い

スポーツはプレイするのもいいけど、やっぱり見るのが好きだと最近改めて思いました。中でも、最近私を湧かすスポーツが「バスケットボール」です。八村選手をはじめ日本人選手のNBAでの活躍に続いて、昨日、今日と日本のバスケットボールBリーグの年間王者を決める試合が戦われました。テレビや紙面でも頻繁に取り上げられ今までにない盛り上がりをみせていると感じます。

  27日付日経新聞と朝日新聞のBリーグ記事

晴れの舞台で対戦したのが、沖縄県を本拠地とする「琉球ゴールデンキングス」と千葉県の「千葉ジェッツ」です。昨日の第1戦はOT(=オーバータイム)を2回繰り返す大接戦に。琉球が勝利しました。今日の第2戦は、前半の琉球が主導権を握る展開から、どちらも譲らぬ接戦になりました。最終的に連勝を収めた琉球が今シーズンの王者となりました。最も推す琉球が決勝の舞台で戦うこともあり、横浜アリーナに足を運びたかったのですが、私用があり悔しいですが断念。しかし、それで応援の熱が冷めるわけはありません。お昼どきの我が家でテレビにくぎづけになり、大声で応援をしました。そのせいかまだ興奮が冷めやらないままです。

とはいえ、わが家の熱気とは裏腹に、国内でのバスケットボールへの関心はまだまだ低いというのが私の印象です。昨日の地上波での放送は、OTでも同点のまま、そして残り時間は23秒という最高潮のところで別の番組へと切り替わってしまいました。地上波で多くが見ていたからこそ、Twitter上では、『中継終了』の言葉がトレンドに入りました。「この判断で現時点での日本のバスケットボールの位置づけが見られた」など冷やかな意見も見られました。

バスケットボールは、ゴール下でのリバウンドや3ポイントシュート時のバスケットカウントによる4点プレイと様々な見どころがあります。なんといっても、筆者は第4クォーターの最終盤、点差がわずかな中で逆転や同点に追いつくといったゲーム終了するまでなにが起こるのかわからない展開に引き付けられます。スポーツ全般に言える面もありますが、バスケは数秒あればひっくり返るスポーツであるからこそ際立つ部分があると思います。昨日の第4クォーターでは残り数秒で千葉が3ポイントシュートを成功させ追いつき、OTになだれ込みました。この時は衝撃を受けました。

28日に会見したBリーグの島田慎二チェアマンは、昨日の中継終了へのファンからの不満の声に「改善すべきところが我々にもある」と述べたそうです。中継が打ち切られたのは残念でしたが、批判の声が上がるのは国内で関心があり、バスケをめぐる環境に変化が生じているからだと思います。

27日付の朝日新聞での安斎竜三氏=現B2越谷アドバイザー=のインタビューの最後に紹介された「バスケットボールが夢を持てるスポーツになってきている」との言葉は印象的でした。この夏には、バスケットボールのワールドカップが日本で開催され、この言葉がさらに現実味を帯びるかもしれません。野球の侍ジャパンが旋風を巻き起こしたようにバスケットボールにも大きな変化が起きることを願っています。

 

参考記事

27日付 朝日新聞朝刊 (13版)23面(スポーツ)B.LEAGUEFINALS2022~2023きょう開幕

27日付 日経新聞朝刊 35面(特集)Bリーグ決勝きょうから

28日付 読売新聞朝刊 (13版)22面(スポーツ)琉球先勝 初V王手

28日付 朝日新聞朝刊 (14版)10面(スポーツ)延長また延長 琉球が王手

28日付 日経新聞朝刊 (12版)24面(スポーツ)琉球が初Vに王手

参考資料

日刊スポーツ 【B1】決勝第1戦の試合終了前に日テレ中継終了に物議「我々にも改善点」島田チェアマン