人生における選択ミスとは

最近、「あー、選択間違えたかな。」と思うことが多い。例えば、大学の学部選び。筆者は、外国語学部で英語を学んでいる。当然ながら、授業を全て英語で学ぶ科目が多い。もちろん理解できる授業はあるが、中には聞いたことのない英単語が羅列している授業や、日本語でも理解しづらい内容を全て英語で学ぶ授業だったり。英語を話すことがそこまで得意ではない筆者。英語がペラペラな人と話すと、ちょっと落ち込んだりすることもしばしば。

小さいころから英語を習ってきたし、特にほかに興味のある分野もない。まあ自分には英語しかないだろう。そんな軽い気持ちで、なんとなく外国語学部を選んだ。なんとなく、で選んでしまった結果、「選択を間違えたのではないか」と考えることが多くなってしまった。

人生は選択の連続。その一つの選択で、自分の人生は大きく変わる。しかし、自分自身だって、毎秒変化する。好きなものだったり考え方だったり。時には、考えが180°変わることだってある。

だから、その時「正しい」と思って選択した道が、一気に「間違った」道になることだって大いにあり得る。自分が選んできた道を、「間違った道」とは言いたくない。「選択を間違えたのではないか。」と感じるということは、良い意味でも悪い意味でも自分自身が変化している証拠でもあるからだ。しかし、以前の自分の選択が、今の自分を苦しめてしまうことだって多くある。「なんであの時そっちを選ばなかったのだろう。」と思うこともたくさんある。

では、その「間違った道」で得られたことは一つもないだろうか。それはない。必ず得られたことはあるはずだ。以前の自分がその道を選んだからこそ、今の自分が思う正解の道を切り開くことができるのだ。

 

そんなことは分かっているのだ。そんな綺麗事が通用しないことだってある。今の自分に精一杯すぎて、過去の自分を責めてしまうことも多くある。みんなどうしてそんなに生きるのが上手なのだろうか。人生のマニュアルがあれば、こんなにも悩まずに生きることができるのだろうか。そんなことを考える、今日この頃である。

 

参考記事:読売新聞 2日付 12版 13面 人生案内 進路選択の間違い トラウマに