日本は「おもてなし」が得意?

「おもてなし」ってなんだろう。以前、インターンシップの課題でこの問いについて考えを巡らした記憶があります。

おもてなしとは相手を気遣って行動すること。接客サービスや街で出会った人のささいな行動。何も言わずともコンビニで箸とおしぼりをつけてくれたり、小さな髪留めを落としたことを教えてくれたり。日本はおもてなしに溢れている国のように感じます。しかし、その中にも文化の違う外国人に押し売りになるおもてなしは存在しているはずです。

「接客はすごく丁寧だったけどメニューが日本語でわからなかったよ」。外国人の友達に、おもてなし文化と声を大にして言うならば英語表記のメニューを作るのが本筋ではないかと突っ込まれてしまったことがあります。

おもてなしにも感じ方に差があるように、「外国人が体験したい日本」と「日本人がお勧めしたい日本」にも差があるのは当然のような気がします。

総合情報サイト運営のオールアバウトは今月中に訪日外国人に向けた日本情報サイトオールアバウトジャパンを開設します。

日本人が日本の良いところを伝えるのではなく、日本通の500人ほどの外国人が文化や観光についての情報を発信するところが面白いところです。英語、韓国語、中国語、タイ語の4カ国語で翻訳され1年で100万人以上の閲覧数を期待しています。

このサイトが、先ほども述べた外国人と日本人のギャップを埋め、より満足してもらえる観光に繋がるのではないかと楽しみにしています。異なる文化を持つ外国人が、彼らの目線で日本を紹介してくれれば、海外から来たお客様のニーズというものがわかってくるでしょうし、本当に求められている観光地としての日本の実現にも繋がるのではないかと思います。 今は4カ国語に限定されていますが、訪日割合の低い国のライターも見つかればアピール力はさらに高まりそうです。

両者の想いのギャップを埋め、ニーズにそった様々な選択肢を用意できるようにすること、それが真のおもてなしであり、訪日客アップにつながる秘訣かと考えます。

参考記事 9月21日付 日本経済新聞 大阪12版11面 企業面 「日本の魅力、4ヶ国語発信」

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