日本の保育政策、大丈夫?

 「保育園落ちた日本死ね!」

  このフレーズはある保育園入園審査に落ちた方の匿名のブログに書いてあった、なかなか解消しない待機児童の問題を訴える魂の叫びです。ネット上には同じ境遇の人たちから共感の声が相次ぎ、大きな話題となりました。

  待機児童とは、保育所入所申請をしているにもかかわらず、希望する保育所が満員であるといった理由で保育所に入所できない状態にある児童をいいます。特に、それらの大部分は十分な保育施設を建てる財源や保育士の数、広さが共に不足している都市部に集中しています。

  先日、私の自宅から歩いてすぐ近くの保育園が廃園となり、スーパーに建て替えられました。ただでさえ、私が住んでいる足立区の待機児童数は23区でも多いのに、保育園がまた一つ消えるのは非常に残念な気持ちです。

  本日の朝刊では、「政府が打ち出した緊急対策として、都市部を中心に空き店舗やマンションの一室を積極的に活用することや児童の定員枠を緩和するなどの整備が進められている」と書かれています。しかし、それと同様に急務となってくるのは保育士の数を確保することではないかとつくづく思います。

 保育士の仕事は想像以上に大変です。児童の受け入れ枠を広めるからには、担当する児童も多くなり、保育職員の目が行き届かなくなる恐れがあります。従って、保育士の受け入れの緩和や給料を上げたり、児童に対する暴力を振るわないように研修を徹底したりするといった政策を整備する必要があります。

 324日付 読売新聞 14版 1面 総合 「小規模保育 定員拡大へ」

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