後期が始まりました。はやばや就活をスタートさせた人もいると思います。本格的には来年になってからでしょうが、首尾よく内定をとるまで、落ち着きませんね。世界経済は欧州の信用不安でまた急ブレーキ。なおも谷底であえいでいる状況です。日本の就活戦線も厳しい状況が続いています。2012年版「自殺対策白書」によれば、去年の大学生・生徒の自殺者は初めて1000人を超え、「就職失敗」による10~20代の自殺者は150人と、 ここ5年で90人も増えています。全自殺者が3万651人と全年より約1000人減っているのとは対照的です。
ただ、就職率だけで見ると、日本は他の国に比べて悪くはないようです。新卒至上主義と言われる日本の就職活動は他国とかなり毛色が異なるとも言われますが、実際はどうなのでしょうか。私たちは、海外ではどんな就活が行われているか、留学生や海外の友人に取材してみました。これから順次ご紹介していきます。
海外の事情を紹介する前に日本のデータをいくつかご紹介しておきます。
■ 人口:1億2,756万人
■ 大学・短大等進学率(2011):57.6%
■ 就職率(2012年3月度卒業):93.6%
これが今の日本の状況です。就職氷河期とよく耳にしますが、93.6%という数字を見ると日本の大学生の就職活動には問題がなさそうに見えます。しかし、本当にそうでしょうか? この数字は本当に今の日本の就職活動の状況を的確に反映しているものなのか。「就活なう!」では、外国の就職活動事情を紹介するとともに、日本の就職活動の本当の姿にも迫ってみたいと思います。
コメントや、こんなこともあるよ、という情報をぜひお願いします!さっそく次回からアジア諸国の就職活動事情についてご紹介します。第1回は韓国です。「就活なう!」特集に関して、ご感想やご希望があれば、ぜひこちらにポストしてください!
【データ引用元】
人口:総務省統計局、人口推計平成24年4月確定値より
大学・短大等進学率:「教育指標の国際比較」2012年版より
就職率:平成23年度大学等卒業者の就職状況調査より