気象庁の新サービス 今年の災害を考える

2日続けての気象庁の話題です。改めて振り返ると今年は災害の多い年だったと筆者も痛感しています。首都圏を直撃した台風15号、そして19号の威力は凄まじいものでした。北海道では震度6を超える地震も発生しました。災害大国と言われても仕方ないと思えるほど様々な自然災害に見舞われた1年でした。その度に気象庁の発表が注目されました。

首都圏の大学に通っている身として最も記憶にあるのが台風19号です。今まで災害=地震・津波と考えていましたが、雨や風がこんなに恐ろしいのかと気づかされました。当日は、慌てて懐中電灯を買い、養生テープが手に入らないからと、マスキングテープを窓に貼りました。大忙しでした。家電量販店や百円ショップをまわる中で、人の事を言えた義理ではないけれど、皆準備していないなと感じました。新聞、テレビで災害の恐ろしさを伝える情報は溢れていても、危機感を持ち続けることはできないものなのだと思います。

災害対策を考える時に真っ先に手に取るのが「ハザードマップ」です。災害の被害を予測した地図です。気象庁は、これに、大雨災害の危険度を地図上で5段階に色分けして示す「危険度分布」を重ねて表示する新たな情報提供を昨日から始めています。自主避難の判断に活用してもらうことが目的です。いざというときに活用するには、時間があるときに少しでも目を通しておくべきでしょう。色分けされていてとても分かりやすかったです。

世界で異常気象が相次いでいます。今日の紙面にも、イタリアのベネチアがまたも水没したというニュースが掲載されていました。次の災害はいつ来るかわかりません。今年の反省を生かして、これからに備えるべきです。

参考記事:
今日付 朝日新聞朝刊14版 29面 (社会) 大雨の危険度とハザードマップ、重ねて表示 気象庁HP「自主避難の判断に」