化粧品による肌荒れに悩む人へ

唇が腫れ、皮がむける。その原因が、ライブで歌う時に口に当てるマイクの金属だったことに気づいた。

アイドルグループSKE48の須田亜香里さんが、華やかなステージの裏で金属アレルギーや肌トラブルに悩まされてきたことが朝日新聞の連載企画で報じられています。筆者は生まれつき卵アレルギーとアトピー性皮膚炎持ちです。アレルギーの原因こそ違うものの、他人事ではありませんでした。

ただ、今日の記事には違和感を覚えたところがありました。

「マイクやアクセサリー以外に、化粧品による肌荒れにも悩まされていた。メイクの担当者が、肌に合いそうなものを探してくれるが、天然成分由来をうたっていても起こることも。表示ではわからないので、使ってみるしかない」という須田さんの言葉です。

本当にそうでしょうか。使用前であっても、ある程度なら肌に合わない化粧品を予測できるのではないかと考えました。

ネットで調べてみると、「Peaute(ポーテ)」というアプリケーションにたどり着きました。これを使えば、化粧品を買う前でも肌に合うか合わないかがわかります。今まで使った化粧品と、その使用感を入力するだけで、肌に合わないであろう成分を特定することができるのです。

Peaute(ポーテ)のアプリ。筆者がスクリーンショットしたもの。

実際に使ってみました。例えば、「メイク落とし」を選択します。その後、「肌がヒリヒリする・湿疹ができる」などの使用感を選びます。そして、最後に肌トラブルが発生した時の体調を選びます。「生理中、体調不良、ストレス、問題なし」の4つの選択肢があります。使用したことのある化粧品10個とその使用感を登録したところ、肌に合わない可能性の高い成分が三つ示されました。この分析データを生かせば、化粧品を買うとき、商品のバーコードを読み取るだけで、それが自分に合うか合わないかを判断してくれます。

このアプリを開発したペッシェ株式会社の代表取締役米田大介さん(44)に電話で話を聞いてみました。「私たちは、化粧品を使用する前に肌に合うか合わないかを判断してもらうことを目標にしています。ただ、体調は使用感に大きく影響していると考えていて、今現在も分析結果にどう影響させるかは試行錯誤している」と話してくれました。

体調によってアレルギー反応も変わるとは思いますが、肌荒れに悩んでいるのならば、このアプリを試すのも一つの手かもしれません。SKE48の須田さんにも伝えたくなりました。

 

参考記事

28日付 朝日新聞朝刊(東京13版)28面(生活)「患者を生きる 須田亜香里と肌荒れ4 ニッケルに強い陽性反応」