増税は仕方ない…暮らしは変わるのか

10月1日に消費税率が引き上げられます。今日は各紙でこのニュースが取り上げられていました。9月に買うと良いのは、軽減税率の対象にならない酒類、化粧品でしょう。また、秋ものの衣類や、旅行に行くならば新幹線・飛行機の切符を早めに手配するのもよさそうです。一方、10月からはキャッシュレス決済では5%の金額が戻ってきます。事実上の減税になるので、増税後はこちらを効率よく利用すべきでしょう。

今回の税率アップはややこしいなと思うばかりです。仕組みを理解できないまま、10月を迎えてしまう人も出るのではないでしょうか。消費税の増税に対しては、いくつかの調査を見る限り、反対派が多めです。8月にテレビ朝日が行った世論調査を見ても、53%が反対とありました。

消費税率を上げると政権が不安定になる。これは歴史的に繰り返されてきました。増税に対して反対する声が多いからでしょうが、なぜこうなってしまうのでしょうか。現在国の借金は1100兆円を超えたといわれています。このままでは財政破綻です。全世代から払ってもらえる消費税は、税収を増やすにはもってこいです。将来、破綻の付けが回ってくるのは自分たちの世代。反対したいけれど、賛成するしかないと思っています。

当たり前のことが変わるのは、暮らしにくいものです。ですが、5年前を思い出すと慣れたらどうってことなかった気がするのです。筆者は、5%の時に化粧品を大量買いしました。愛用している100円ショップで108円と言われたときは、値上がりした、損だなと感じたものの一時的でした。買いだめしたものが無くなると、買い足し、1か月もすれば8%が当たり前になっていました。

これが、大した金を持っていない高校生の時の思い出です。家計を握っている大人は少し感覚が違うのかなとは、もちろん思います。

けれど、他国に目を向ければ、日本の消費税率は低すぎるのです。一番高い国はハンガリーで27%。その分、社会保障は充実しているはずですが、日本の約3倍となるとは驚きです。今回の消費増税で少なからず、福祉など暮らしの面で充実します。そんなところにも目を向けると増税に対しての心持が変わります。マイナスの面ばかりではありませんから。

参考記事:
今日付 日本経済新聞朝刊13版5面(経済) 「増税後の景気対策 焦点」
同日付 読売新聞朝刊13版33面(社会) 「税率アップ どの時点から」
同日付 朝日新聞朝刊14版9面(経済) 「(もっと知りたい 消費税10%:3)軽減税率の線引き難解」
9月10日、11日付 朝日新聞朝刊「(もっと知りたい 消費税10%:1)」「(もっと知りたい 消費税10%:2)」

参考資料
9月12日付中日新聞<どうなる?消費税増税> やりくりのポイントは?
https://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2019091202000005.html

テレビ朝日 報道ステーション 2019年8月調査

https://www.tv-asahi.co.jp/hst/poll/201908/index.html