校則なしで、生徒と先生の信頼度も増す!?

私の髪の色は茶色です。一度も染めたことはありません。生まれつき色素が薄いからなのでしょうか。中学でも高校でも生活指導を受け、天然茶髪証明書を提出したことがあります。

昨日の朝日新聞の夕刊にブラック校則の記事がありました。生まれつき茶髪の女子生徒に、指導教員が黒染めしないと校門で帰す、と指導するような行き過ぎの例が紹介されました。

頭髪指導をめぐっては、2017年地毛の黒染めを強要されて精神的苦痛を受けた大阪府立高校の女子生徒が、損害賠償を求めて大阪地裁に提訴したことで注目されました。当時髪の色を統一する指導の必要性について「校内の秩序を保つ」「学校の評判が落ちては困る」などの理由が上がっていたと言います。それで本当に校内の秩序が保たれるのでしょうか。私は校則の厳しい学校にしか通ったことがありませんが、校則のない市立中学の後、校則の厳しい私立高校に通った経験のある大学1年の妹に話を聞いてみました。

「制服もなければ、髪色も自由。校則を破るという概念がない。のびのびと生活できた」と中学時代を振り返りました。一方高校では、靴下の長さから、スカート丈、爪の長さ、髪の毛の長さ、化粧の禁止、など様々な校則があったと言います。校門の前で先生が見張り、口紅を塗っていそうな生徒の唇を触りチェックしていたほどです。先生に対して不信感しか抱かなかったと、実際に唇を触られた妹の友達は言っていたそうです。校則を守らせようと躍起になっている先生と、いつ疑われるかわからない生徒との関係は悪く、校則がない中学時代のような相互の信頼関係が生まれなかったと振り返っていました。

記事によれば、中高の教員400人を対象にした調査で、髪や髪型に関する校則について、7割が疑問を感じていました。指導する側にも葛藤があるのです。何のための校則なのでしょうか。今一度、その必要性を見直してほしいと思います。先生にも生徒のためにも、無駄な校則などない学校が増えることを願います。

 

参考記事

3日付 朝日新聞夕刊4版6面(社会・総合)#ニュース4U 地毛なのに黒染め 校則なぜ

4日付 読売新聞朝刊12版16面(くらし 教育) 「ブラック校則改善求める」