セ・リーグ 最後に笑うチームはどこか

8月も下旬に入り、プロ野球は佳境に差し掛かってきました。各チームは既にペナントレースの約8割を消化し、優勝争いは激しさを増しています。筆者はパ・リーグでは楽天、セ・リーグではDeNAを応援しているのですが、毎晩手に汗を握りながら試合中継を見ています。この記事では、週末に行われたDeNA対巨人3連戦の試合内容を分析してみることにします。

まず、試合前の状況を説明しましょう。7月中旬の時点では、最大貯金19を持っていた巨人は独走状態で、2位DeNAとは10.5ゲーム差離れていました。その後、巨人が急速に調子を落としたことで、8月上旬に両チームの差は0.5ゲームにまで詰まったものの、DeNAは巨人をとらえきれず、23日には再び7ゲーム差にまで広がっていました。

この3連戦において、巨人が最低1勝さえすれば2位DeNAの自力優勝は消滅してしまう一方、DeNAが全勝すれば、優勝争いは再度混戦となることが予想されていました。

8月26日までのセ・リーグ貯金推移グラフ(※プロ野球Freakより引用)

 

迎えた第1戦。DeNAはホームランを2本放ち、5-1で快勝しました。この試合で目覚ましい活躍を見せたのは東投手です。去年も5戦5勝を挙げ、相性抜群だった巨人打線に的を一切絞らせませんでした。伸びのあるストレートでカウントを稼ぎつつ、要所にスライダーとチェンジアップを混ぜて、打たせて取るピッチングで、1試合あたりの得点でリーグ最多を誇る強力巨人打線を8回1失点に抑えこみました。一方、巨人の桜井投手は、今シーズン安定した投球を見せていましたが、初回と2回にどちらも2アウトからの被本塁打で5失点。締めの甘さを露呈しました。

第2戦は、巨人石川選手の延長11回劇的サヨナラホームランで、巨人に優勝マジック20が点灯しました。最終スコア8-6と打ち合いになったこの試合で目立ったのは、両チームの強烈な打撃力です。DeNAの筒香、ロペス、ソト選手が3人で12打数5安打3打点を挙げ、巨人も坂本、丸、ゲレーロ選手の3人で15打数7安打5打点を稼ぎました。さらに、両チームで代打起用された嶺井、石川両選手が2ランホームランを打つなど、脇役の活躍や監督の采配も光る試合でした。最後こそ巨人がサヨナラ勝ちしたものの、両者の実力はほぼ拮抗していたと思います。それだけに、巨人にとっては大きな1勝でした。

昨日の第3戦はDeNA今永、巨人山口のエース対決。第2戦とはうってかわり息詰まる投手戦となりましたが、特に今永投手は6回を無失点。左打者の外角に逃げるスライダーを効果的に使い、テレビで見ていても爽快なほどの空振り三振をズバズバ取りました。3人の中継ぎも巨人打線をゼロに抑え、今永投手はリーグトップに並ぶ12勝目を挙げました。巨人の山口投手も7回途中2失点と決して悪くない内容でしたが、それを上回る快投でした。

3連戦の結果、巨人は最低限の目標だった1勝2敗を達成し、マジック点灯に成功しました。現時点でゲーム差は6あるので、シーズン優勝はほぼ手中に納めたと言っても過言ではないでしょう。おめでとうございます。しかし、DeNAも不運な被弾により3連勝を逃したとはいえ、地力の強さを見せました。何より、巨人キラーの東投手とリーグ最優秀防御率を誇る今永投手を持っているのは大きな強みです。最近少し不調気味の上茶谷投手、濱口投手、平良投手も復調さえすれば、敵なしでしょう。プレーオフの短期決戦では、安定した先発陣を誇るDeNAの方が有利かと思われます。

とはいえ、巨人とDeNAのシーズン中の直接対決はまだ6試合残っています。今後、巨人打線がDeNA投手陣の攻略の糸口を見つけ出せるのか。それとも、DeNAが再び調子を上げていくのか、注目です。また、DeNAと0.5ゲーム差にある3位広島も侮れません。昨年までリーグ3連覇を果たした経験値があります。

8月が終わっても、まだまだ熱い戦いが続きます!

 

参考記事:

26日付 読売新聞朝刊(大阪13版)25面「G打沈黙3安打」

25日付 読売新聞朝刊(大阪13版)27面「石川 代打サヨナラ弾」

24日付 読売新聞朝刊(大阪13版)27面「桜井重圧 3回KO」

 

参考ウェブページ:

プロ野球Freak セ・リーグ貯金推移グラフ https://baseball-freak.com/chart/