中国企業、日本に続々進出中

皆さんは「DiDi」という企業を知っていますか? DiDi(滴滴出行)はタクシー配車サービスを提供する中国発の企業です。日本では、昨年9月にサービスを始め、目下急速に拡大させています。

そもそも、配車というと米国発のUberが有名です。2019年現在、世界71カ国でサービスを展開しています。日本国内では、他にも「LINE TAXI」や「スマホdeタックン」などが数年前からありましたが、Uberが市場を圧倒している状態でした。しかし、昨年秋、DiDiが突然殴り込みをかけたのです。中国人観光客が多い大阪府でサービス提供を開始したのに始まり、東京、京都、兵庫でも先月までに進出済み。今日の日本経済新聞朝刊によると、北海道でも既に、そして福岡では今月中に事業を始めるそうです。Uberとの真っ向勝負に挑むものと思われます。

日本では、配車サービスを利用する人は決して多くありません。特に、学生としては、タクシーは交通手段として割高なイメージがあり、国内で使う機会は殆どありません。しかし、外国人観光客が一気に増えたことで、需要の増加が見込まれる市場であることは間違いありません。今後の競争の動向や、各サービスの質向上に注目していきたいと思います。

 

DiDi以外にも、数多くの中国系ICT企業が続々と日本に進出して来ています。中国は、AI技術を駆使した自動運転や、次世代移動通信5G、ブロックチェーンなどの分野で、米国と同水準かそれ以上の技術力を持っています。そのようなハイテク分野の企業が世界進出の足がかりとして、近年、日本市場に出てきているのです。

一方、最近、米中貿易摩擦を通じて、中国企業の信頼性に焦点が当たりがちです。我々の個人情報を含むビッグデータが握られることを不安視する意見も少なくありません。余談ですが、DiDiが日本での事業において「滴滴」という企業名を名乗らず、アルファベット表記にしているのも、日本人に不安感を抱かせないための戦略かな、と勘ぐっています。

中国企業がどこまで信頼できるか。そこについては様々な意見があるでしょう。しかし、とにかく互いにプラスとなる関係を築き、ハイテク分野の恩恵を受けることで暮らしやすい社会が実現することに期待したいものです。

 

 

参考記事:

22日付 日本経済新聞朝刊(大阪12版)11面「配車滴滴 訪日客に照準」

参考資料:

2019年1月19日(土)放送 NHKスペシャル「アメリカVS.中国 “未来の覇権”争いが始まった」

https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20190119