高校生にとってスマートフォンは必需品です。また、今では中学生も持ち始めるようになりました。そこで問題になるのは、「SNSの使い方」です。今朝の朝日新聞には中学生の「SNSいじめ」に関する記事が掲載されています。
2016年8月、青森市の中学2年生の葛西りまさん(当時13歳)が、同級生によるいじめが原因で自死しました。学校内だけでなくSNS上でも、りまさんを傷つけるコメントを書き込んでいました。スマホが普及する前は、学校内でしか起きなかったが、その延長としてネット上でも続いてしまう現状があります。
以前にも、いじめに関する記事を投稿しました。これはあくまで学校での話であり、ネットの世界は不特定多数の人が存在し、顔も名前も分からないという恐ろしさがあります。また、学校のいじめは事後の対策を重視する傾向があります。しかし、ネットでも同じような対策をしていいのでしょうか。
そんな不安を減らしてくれるアプリがあります。その名も「ReThink」。文字入力キーボードとして動作し、攻撃的な文章をSNSに投稿するタイミングで、「もう一度考えてみて」とメッセージが表示されます。そして、開発者が行った実験では、アプリを使用した10代の93%が、送信を思いとどまったという結果が出ています。
とても興味を引いたので、実際に使ってみました。
アプリを開くと、このような説明が表示されました。内容は使用までの簡単な手順です。
iPhoneの場合、「設定」から「一般」を開き、「キーボード」を選択します。そして「キーボード」から「新しいキーボードを追加」をすると、「ReThink」が登場しました。早速操作してみます。
英語で相手を侮辱する文章を書いたところ、すぐに「ReThink!」と警告が出てきました。これなら冷静に考えることが出来ますね。しかし、英語だけしか対応していないので、とても残念です・・・。
SNSいじめは国内だけでなく海外の問題にも発展しています。そして、ネットだからこそ知らない人に見られ、場合によっては悪用されてしまう危険性があります。なので、事後ではなく事前に対策をすることが重要です。このような「いじめ対策アプリ」がもっと開発される未来は訪れるのでしょうか。
参考記事:
3日付 朝日新聞朝刊 14版1面「逃れられないSNSいじめ」
14版25面「悪口に「いいね」遊び半分」
ログミー 「”ネガコメ”を書き込もうとすると警告を表示 14歳の女の子が「ネットいじめ撲滅システム」を開発するまで」(https://logmi.jp/business/articles/34815)