将来、家事を担うのはあなた?パートナー?それとも・・・?

突然ですが、家事代行サービスを利用している方はいらっしゃるでしょうか。今日の新聞で“家事支援”という文字を見かけ、共働き世代が増えたこのご時世のニーズに応えたシステムだと感心したものです。とはいえ、家事を他人に任せていいものなのかとどこかひっかかっています。
リクルートホールディングスは、東京の中央区と江東区に限定して「casial」と呼ばれる家事支援サービスを始めます。
「ちょっぴり誰かに、お掃除や片付けをお願いできたら、いつだって落ち着く我が家でいられるのに。」(casialホームページより)
というコンセプトのもと2時間5000円でサービスを提供するそうです。この価格が高いのか安いのかは、利用する方の価値観によって異なるでしょうが、サイトには「2時間5000円のお手軽家族支援サービス」と、割安感を強調しています。サービス内容は、掃除・整理整頓、食器洗いなどの作業のみ。スタッフは、主婦を中心とする女性だそうです。
私の家族では母が家事の全般をこなしていました。母がどのような気持ちで向き合っていたのかはわかりません。(きっと大変で億劫だったのでしょう。)しかし、そんな母に家族全員が気遣いや配慮で応え、また感謝の気持ちで協力してきました。家事から生まれる思いやりが家族のつながりをより深くした気がします。家事代行のサービスが広がれば、日々の家事を分担してこなすことで生まれる家族の一体感にも影響が出るのではないでしょうか。
スタッフが女性中心だということも気になります。最近では、主夫や育メンと呼ばれる男性も増え、「女性は家事 男は仕事」という固定観念は変わろうとしています。でも、このスタッフ構成を見る限り、家事は女性の仕事だという風潮が社会に根強く残っていることを感じます。皮肉な見方でしょうか。
家事代行サービスは、今まで家事に充てていた時間を有効に使うことができます。より多くの時間を家族に、仕事に費やせるでしょう。共働きや単身世帯の方々にとって、魅力的なシステムであることは否めません。しかし、便利な反面、問題も多く生じる予感がします。
将来、人口減少に伴い人手も足りなくなってくることでしょう。将来、さらに需要が伸びたときにどうやって働き手を確保するのでしょうか。外国人労働者ですか?
みなさんの家事代行サービスに対するご意見をお待ちしております。

参考記事:3月14日付 日本経済新聞朝刊(12版) 消費biz(11面) 「リクルート家事支援」