原子力明るい未来のエネルギー

「原子力 明るい未来の エネルギー」

福島での原発事故から4年。この標語が掲げられた看板の写真を見たことがある方も多いのではないでしょうか。この看板は、東京電力福島第一原発が立地する福島県双葉町にある、原発PRのためのもの。しかし、この看板を町が撤去する方針を示しました。これに対し、標語を作った大沼勇治さんが撤去反対を町や町議会に申し入れました。

「負の遺産として保存し、人間の愚かさを後世に伝えるべきだ」

この標語は、大沼さんが双葉町の小学六年生の時に作り、最優秀賞をとったものだそうです。しかし原発事故で生活は一変。妊娠中の妻と全国各地を転々とする生活を送り、「原発は明るい未来どころか故郷の町をズタズタにした」と苦しんだそうです。

町は撤去の理由を「老朽化して危険だから」としていますが、大沼さんは「周囲に崩壊しそうな公共物がたくさんあるのに、看板だけ撤去するのは間違った過去と向き合わない行為。それだけの金額があれば補強できる。子どもたちのためにも真実を伝えて行きたい」と話します。

負の遺産は残すべきなのでしょうか。私は先月、旅行でポーランドのアウシュビッツを訪れました。予想よりたくさんの人がいて驚きましたが、ヨーロッパの冬特有のどんよりとした曇り空のもと、どんよりとした気分になりながら施設をめぐりました。資料館の入り口にあった言葉がとても印象に残っています。

「THE ONE WHO DOES NOT REMEMBER HISTORY IS BOUND TO LIVE THROUGH IT AGAIN」

(歴史を心に刻まない者は、再びそれを繰り返す運命にある)

このニュースを見た時に、この言葉を思い出しました。私は忘れないためにも保存をすべきだと思います。

皆さんはどう思いますか。ご意見お待ちしています。

参考記事:16日付朝日新聞夕刊(大阪4版)16面(社会面)「負の原発看板 残して」