続く若者の残虐な犯罪

 

川崎市で中学1年の男児が殺害された事件の容疑者のうちの1人の18歳の少年が逮捕されたと、各紙夕刊で報道されていました。この少年は、被害者の男児と同じグループの先輩だったそうです。少年は容疑については否認しており、トラブルがあったのか等まだ詳しい内容は分かっていません。

ここ数か月の間に、何件か未成年による残虐な殺人事件が起きたことは記憶に新しいと思います。しかし、どの事件でも未成年の容疑者の名前は公開されていません。それは、日本に少年法の存在があるからです。どんな犯罪でも、未成年の場合は「保護更生のための処置を下す」とされているため、刑事処分とならないことが特徴です。

そんな中、一連の事件に関し「少年が加害者である場合は、名前を伏せ、通常の刑事裁判とは違う取扱いを受けるが、(少年犯罪が)非常に凶悪化している。」とコメントした自民党の稲田朋美政調会長は、少年法の見直しの必要性を示したといいます。

私はこの事件で、容疑者が捕まる以前に真偽が定かでない情報がtwitterなどのSNSサイトに溢れかえっていたことに目が留まりました。名前や顔写真も掲載して、犯人だと決めつけるような投稿も多数見られました。また、容疑者やその関係者のアカウントへの非難の書き込み。そして、その情報が瞬く間に拡散される現状。今回の事件で、晒された人たちが、本当に容疑者なのかどうかは別として、マスコミの報道では、少年法によって隠される情報が、インターネットをとおしていとも簡単に分かってしまうことが現実となってきていると感じます。そうなると、少年法によって容疑者が匿名で報道されることは意味があるのか、また、匿名報道を重視するならSNSサイトの書き込みを規制するべきでないかと思います。

少年法に関しては、様々な論点があると思いますが、みなさんは少年法に関してどう考えますか。

 

【参考資料】 各紙夕刊

編集部ブログ