大学に入学して戸惑ったこと。それは「タバコ」です。サークルの新歓イベントで、BBQパーティーがありました。その時は未成年で、お酒やタバコなどの知識もなく、先輩との会話を楽しんでいました。ふと周りを伺ったところ、タバコを吸う集団が。私は今でもその光景が頭から離れません。「社会人になってから」と思っていたので、とても衝撃的でした。
しかし、今では多くの知人が嗜むようになり、違和感を抱くことはありません。それに伴い、タバコを吸うことが悪だとされている風潮に対し、いろいろ考える機会が増えました。
まず、なぜタバコが嫌われるのか。この質問を周りに投げかけると、さまざまな回答が得られました。「特有の臭いが苦手」「臭いが服についてとれない」「吸っている人のイメージが悪い」など、マイナスな意見が大半でした。やはり「臭い」と「イメージ」が印象的です。
これに反応してなのか、今朝の日本経済新聞に大学全面で禁煙化を促す内容の記事がありました。例を挙げると、九州大学では19年8月末までに、キャンパス内にある50カ所の喫煙所を撤廃するようです。一方、中央大学は18年9月から全面禁煙を予定していましたが、路上喫煙やポイ捨てといった迷惑行為が指摘され、予定期間を延期しました。これらの目的は受動喫煙の防止です。
この事例を踏まえてみると、禁煙よりも分煙に力を入れた方が効果的だと思います。「全面禁煙」にこだわる必要があるのでしょうか。ここでもタバコに対する悪いイメージが先行しているように感じます。
そもそも、「タバコを吸う」という行為は、一種の趣味だと認識しています。知人に聞いても、「気分転換になる」「頭がスーとする感覚がいい」と口を揃えて言います。これを私の趣味であるサイクリングに置き換えても、同じ意味だと感じます。
個人の趣味を否定から入るのは良くないです。私は、タバコを吸う学生と吸わない学生の両方が、心地の良い学校生活を送れることが重要だと思います。分煙にしても、人通りの少ない場所を見つけて、なるべく多くの喫煙所を設置してはどうでしょうか。「タバコ=悪」という単純な考えではなく、もっと柔軟な考えが、これからのキャンパスライフをより良いものにするでしょう。
参考記事:
19日付 日本経済新聞朝刊 13版38面「大学の全面禁煙2割」