「孤独」これからの日本の課題

今日の朝日新聞朝刊に79歳の男性の記事が掲載されていました。妻を7年前に亡くし、それから夕食は外食を続けているといいます。

「今日は誰とも話さなかったと思う夕暮れ、だんだん薄暗くなっていく部屋にいると、落ち着かなくなっているんです」。掲載されていた男性の言葉です。

「今日は誰とも話さなかった」このフレーズに胸が痛みました。79歳は、私にとって祖父母の世代です。よく電話をかけたりもするので、その年齢で、孤独を感じることがあるのかと思いました。

孤食を防ぐためにはどうすればいいのか。私は、地域の中での居場所があると良いと思いました。その上で、本人が社会の中での役割を見つけられたら、なお良いのではないでしょうか。

子ども食堂でのボランティア活動に参加してきました。最近は、忙しく行けていませんが、子ども以外に近くに住む人たちもよく来ていました。その中に、いつもゲームを持ってきてくれる男性がいて、毎回子どもたちに囲まれています。高齢ではないので言い過ぎかもしれませんが、男性にとって身内以外の人から「自分が必要とされている」と感じられる瞬間のひとつではないかと考えています。

今は、SNSが発達し、対面で話さなくても、コミュニケーションが取れます。そんな時代だからこそ、地域の中で関わりを深めること、家族以外の中にも自分の居場所をつくることが大切だと考えています。

「一日の中で誰とも話さない」これはあまりに辛いことだと思います。このような悩みを抱える人は、高齢化が進む日本ではますます増えることでしょう。同時に、こういう思いをする人がゼロになって欲しい。そう思います。

孤食は誰にでも訪れます。以前から言われていることですが、孤食そして孤独は、これからの日本にとって極めて大きな社会問題のひとつと考えます。かといって、行政で対策をとるのも難しい。だからこそ、私たち一人一人が日ごろから互いにコミュニケーションを取り合う努力が求められると思います。

参考記事:
26日付 朝日新聞朝刊(12版) 25面 (生活)「老いて「孤食」と付き合う」