今年は用事で滋賀や福井、福島などの地域に足を運んだのですが、駅前はともかくとして、市街地に行ってみても人通りはそう多くありません。そういう時はつい「みんな今どこにいるのだろう?」と思うのですが、近くの交流施設を訪れると親子やお年寄りが結構いることがあります。あとは移動に車を使う人が多いので、歩いている人があまりいないのかもしれません。秋田の両親はたまに東京に来ると「都会の人はよく歩くねえ」と言います。
会計検査院の調査によると、全国の74市で進められた「中心市街地活性化計画」で、数値目標に届いていない項目が全体の約7割あったということです。朝日新聞の記事では次のように説明されています。
検査院は今回、2006~16年度に認定された141市の211計画(国費の総額は約8700億円)について調査した。このうち、74市の80計画について「通行量の増加」「空き店舗数の減少」など、数値目標を掲げた項目を検証。その結果、計239項目の約7割にあたる168項目で目標に届いていなかった。このうち114項目は計画当初の数値に変化が見られないか、計画前の実績から悪化していたという。
今月の初めに訪れた沖縄の竹富島は小さい島ですが、1日に千人以上、年間約50万人が訪れると言われています。大挙する観光客に対して人手と施設が足りていない実情もあるようです。青い海と白い砂浜、赤瓦屋根の家が並ぶ集落。シンプルだけど強い観光コンテンツだと感じました。滞在中にここですることは限られているので、必然的にどこかでお金を使うことになります。私も水牛車観光やレンタサイクルを楽しみました。レンタサイクルは初めて利用したのですが、移動範囲が広がって想像以上に便利でした。
沖縄の観光のような強みがあれば別ですが、地域活性化は一朝一夕にできるものではなく、息の長い取り組みが必要です。地域の特性も異なるので「こうすれば確実に効果がある」という万能策はなかなかありません。
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