平成30年でポケベルからスマホへ

今、スマホの利用者数は6000万人を超えています。いつ、誰とでも連絡が取れる時代になりました。ですが、電子機器の発達によって考える機会が失われているのではないかと思っています。

今朝の朝日新聞にポケットベルが来年9月になくなるという記事が掲載されていました。見出しは、「ポケベル8181 いままで999」。「8181」で「バイバイ」、「999」で「サンキュー」と読むそうです。これを見て、すぐ意味を理解できる大学生は少ないと思います。

ポケベルは受信専用。数字や限られた文字を液晶画面に表示しますが、映し出される文字数に制約があります。公衆電話などからデータを送り込む利用者は、短文で個性を出す工夫をしていたそうです。その中で生まれたのがポケベル語。筆者もいくつか調べてみましたが、どれも暗号のようで全くわかりませんでした。

ですが、ふと、スマホほど便利なものがなかったから生まれたことに気づきました。今から考えれば不便だけれど、その時を生きる人々が互いに、いかにコミュニケーションをとるか考えるなかから生まれた言葉ではないでしょうか。

今は、すぐにインターネットにつなげ、調べればネットに答えが書いてあることがほとんどです。私も、すぐに頼ってしまっています。ですが、不便な中でも工夫する努力をすることは、今の若者に足りない部分だと思います。

平成30年間の中で、時代はポケットベルから携帯電話へ。そして携帯からスマホに移り変わりました。その平成は来年で終わりを告げます。

これから、技術はますます進歩し、さらに便利な世の中になることでしょう。ですが、その道具に頼りすぎてはいけません。まずは、すぐネットを見る癖からなくせたらと思います。

参考記事:6日付 朝日新聞朝刊 (13版) 29面(社会) 「ポケベル8181 いままで999」