日常の中の誕生日

ハッピバースデートゥーユー♪

誕生日といえば、この歌を歌った後、ろうそくの灯を消す。その後プレゼントをもらうというのが、小さいころからの恒例行事ではないでしょうか。この誕生日を祝う習慣も、クリスマスやハロウィーンと同じく元々はヨーロッパの文化だったそうです。

そして今、企業もサービスをすることが増えているそうです。本日の日本経済新聞夕刊には誕生日サービスについての特集が掲載されています。記事によると、レストランではデザートや記念写真、アミューズメント施設では割引や無料になるものもあるそうです。

確かに、筆者のところにも、誕生月になると会員登録しているサイトから送料が無料になるものから半額になるといった「バースデークーポン」のメールが大量に届きます。普段のセールとは異なり、自分だけという特別感からなのか、財布のひもが緩み、思わず買ってしまうこともしばしば。

しかし、人によっては不幸な1日になってしまいます。大阪大学大学院国際公共政策研究科の松林哲也准教授らの研究によると、誕生日に自殺で亡くなる人々の数はそれ以外の日に亡くなる人の数より50%多いことが明らかになりました。その理由として、「誕生日ブルー」と呼ばれる、期待していたような形で祝われなかったといった、孤独感などの心的ストレスが増えるため、誕生日に死亡する人の数は多くなるという説が挙げられています。

さらに、事故による死亡者の数も増えるとのことです。その理由として高齢者については、食事に出かけるなどの誕生日のお祝いに関連する特別な行動が事故死急増の一因になっていることが示され、20代では交通事故による死亡者数が著しく増加しており、その要因はお祝いでのドライブや飲酒に起因する可能性があるそうです。

最近はSNSで登録しておくと、当日友人に「〇〇さんの誕生日です」と通知が届きます。それにより、あまり祝われないと孤独を感じてしまいそうです。誕生日は確かにいつもと違う1日ですが、あまり特別視しすぎないほうがいいのかもしれません。

参考記事:
12日付 日本経済新聞夕刊(東京4版) 5面(くらしナビ)「誕生日のプチ祝いに」
ケアネット「「バースデー・ブルー」で自殺が1.5倍に:大阪大学」
https://www.carenet.com/news/general/carenet/42127