「気ぃ悪」 でもそんなに怒ってない

は? 気ぃ悪。

大学進学で関西に来てからよく使うようになった言い回しです。つまり「気分が悪い」。ある種の方言なので関東出身の私が言うと少し違うのかもしれませんが、誰かに気分を害されるようなことをされてモヤっとしたときに出る言葉です。程度的にもう少し上を行くと「腹立つわ」とかになってくるのかと思います。

本日の朝日新聞朝刊、一面の片隅の「折々のことば」コーナーに大阪の女の人の「いやぁ、感じ悪ぅ」という一言がピックアップされていました。筆者によると「大阪の人はバリアを築く人を嫌う傾向があるらしい」とのこと。お高くとまっているとか、のぼせ上がっているとか、ひけらかすといった態度で他人を遠ざける人に敏感で、そういった振る舞いを見るとすぐ隣の人に「なんなん、あの人」と言いたくなる、とあります。確かに。大阪の人って、そんなイメージではあります。何が面白いかって、すぐ隣が「お高くとまってそう」イメージの強い京都府というところですよね。よく地域比較番組で大阪対京都特集なんて見かけます。京都に来てもう四年ですけれど、なんとなくわかるような、でも身近にそんなイメージ通りの京都人いたっけな、と思うような。

個人的には、隣にいる人に「あの人、感じ悪い」という人もそこそこ感じが悪いとは思うのですけれど、そういう小さなもやもやこそつい口をついてしまうものですよね。「気ぃ悪い」のような、ちょっとだけ気分を害した時の気分を表す言葉って、かなり地方差があるような気がします。ちょっとしたことこそ、生まれや性別を問わずみんな口をついてしまうものなのかもしれません。一見強い言い方のようにも思えるけれど、実際はそこまで気にしていない。「気ぃ悪い」は微妙なさじ加減のある不思議で便利な言葉だなと感じる関西暮らしの日々です。「気ぃ悪い」と逆の意味での「気が良い」って言葉はなぜかないんですよね。

さてみなさん、今日一日いかがでしたでしょうか。「気ぃ悪い」こと、ありました?

参考記事:
22日付 朝日新聞朝刊(大阪14版) 一面 「折々のことば いやぁ、感じ悪ぅ。」