日傘は誰のもの?

先日、隣を歩いていた男性の友人からこんなことを言われました。
「女性は大変だね。紫外線対策に気を使わなければいけないなんて」。
日陰を探しながら歩いていた私を見た、素直な感想なのでしょう。たしかに、「日焼け止めを塗り日傘を差しているのは女性」という印象は強いかもしれません。

今朝の新聞に、勇気を出して日傘を開いた28歳の男性の言葉を見つけました。

「女性はあちこちで日傘を開いているが、男性の日傘は見当たらない。」
「すれ違う人たちがちらっと自分を見る視線が気になる。」

本当に「日傘は女性のもの」なのでしょうか。日差しを遮る有効な手段として、改めて注目が集まっています。

暑さが厳しいこの夏、男性向けの日傘の売り上げが急増しているそうです。若いビジネスマンから年配者まで幅広い年代が購入しています。上着を脱いで日傘を差すと、発汗量が2割抑えられるという調査結果もあります。

2013年に「日傘男子」が新語・流行語大賞の候補に挙がりましたが、普及には至りませんでした。私はまだ見たことがありませんが、今年こそ定着するかもしれません。

先日の杉田議員のLGBTに対する発言など、ジェンダーについて考える機会が増えています。その結果、「男性らしさ」「女性らしさ」とは何かをより一層意識するようになりました。

私たちは社会にあるものを分類して認識しているので、男女の違いを考えるのは自然なことです。消費統計を見ても年齢や性別によって傾向に違いが表れやすいので、商品の多くが「男性向け・女性向け商品」として販売されているのも頷けます。ですが、男女差にこだわるのはいささか窮屈な気もします。

東京医科大学が、医学部医学科の一般入試で女子の合格者をが抑えられていたことが波紋を呼んでいます。出産や子育ては「女性のもの」である時代から「夫婦のもの」へと変化しているなか、女子を不当に差別するような入学者選抜を続けることは適切ではありません。性別で分けてばかりいれば、社会の多様化から取り残されてしまう結果を生むことにもなります。

もっと自由に考えませんか。「女性らしさ」「男性らしさ」ではなく「自分らしさ」で。

 

参考:
3日付 朝日新聞朝刊(東京14版)27面(社会)「日傘男子 今年こそ晴れて定着?」
同日付 日本経済新聞朝刊(東京14版)3面(総合)「女性活躍阻む一律減点」