3.12

1.17、2.26、3.11、5.15、8.6、8.15、9.11、・・・。

これらの数字を見てピンと来る人は多いでしょう。
歴史的な事件や災害が起きた日は、数字によってそれぞれの記憶に刻まれています。

では、この数字はどうでしょうか。

3.12

あまり馴染みのない数字かもしれません。

2011年3月12日、長野県北部を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生し、長野県栄村で震度6強を観測しました。
家屋の倒壊や雪崩による集落の孤立が発生し、村民の8割が避難を強いられました。

しかし、前日に発生した東日本大震災の津波と福島第一原発事故の報道にメディアは集中し、栄村の被害はあまり報じられませんでした。

テレビや新聞は津波被災地と原発のニュースばかり。

「東北はもっと大変だから」

栄村の住民は避難所で口々にそう言い聞かせていたそうです。3.11の巨大な存在を前にして、3.12は隠れてしまいました。

昨晩、栄村で震度5強を観測する地震が発生しました。
気象庁によると、7年前の3月12日に起きた地震の余震だそうです。
いまだに強い余震が発生することに筆者は驚きました。

仙台出身の筆者は「3.11を忘れない」とよく耳にします。
一方で、3.12はどうなのか。

一人ひとりに忘れがたい「あの日」があります。
過去の災害を伝えることで助かる命もあります。
栄村の「あの日」を考えてみませんか。

26日付朝日新聞朝刊(東京13版)3面 「てんでんこ 被災ここにも」
同38面「長野で震度5強」
同日付読売新聞朝刊(東京13版)34面「長野震度5強」
同日付日本経済新聞朝刊(東京13版)39面「長野北部震度5強」

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