【特集】座談会企画 第2弾 大人ってなんだろう

――座談会終了後、他のメンバーにも意見を聞いてみました

 

(反保真優)経済面で自立することが大人、と感じますが、その年齢も人それぞれなので一概に言うことは難しいと思います。大学を機に上京して自立した気持ちになりましたが、20歳になるまで手続きなどで親の同意が必要なことも多かったです。高校3年または高校卒業の18歳という区切りで、大人としての責任を負う、という意味では18歳成人に賛成です。ただ、すごく身近なテーマなのにもかかわらず、まだまだ議論が深まっていないと感じます。

 

(大窪祥代)私は成人年齢を18にすることに全面的に賛成でした。高校卒業で就職する人、大学生になる人など進路が大幅に分かれ、どの進路に進んだとしても世界が大きく広がるからです。関わる世界が広がる時に合わせて社会で出来ること(契約・ローンを組む等)を増やすのは不自然ではないと思います。

ただ、今回の座談会を読んで吉田さんの「高校を出たばかりの人間が一筆しただけで何百万ものお金を借りられるというのは、どうなのか。」というところに、18を成人年齢とする危うさも感じました。私も大学に入り、様々なことを経験し大学生活が落ち着いて来た頃に、社会における判断力が身について来たと感じるからです。

それらを踏まえて、成人宣言のアイデアは良いと思います。人には人のタイミングがある。と思うからです。制度的な実現は難しそうですが…

 

(齊藤美咲)色々な年齢制限を見て、なんならもういっそいろんな成人とかの制限二十歳にしちゃえばいいのに、と思うのがまずひとつ。

結婚も二十歳、選挙も二十歳、お酒とたばこも二十歳、その他もろもろみんな二十歳。

でも結婚については二十歳より前だと親の承諾がいるから実際二十歳みたいなものだよな、とも思います。十代での結婚はあくまで特例措置的な。

なので実際すでに世間としては二十歳で大人という認識がセオリーなんじゃないかと。

それをわざわざ18歳に引き下げる必要性もあんまり感じません。意識の問題とはいうものの、高校でたてで大人ですと言われても、大人になった実感はほとんど湧かないのではないでしょうか。

そもそも大学生で二十歳を迎えたところで、経済的に自立していなければ大人とは言えないんじゃないかと思うので、もちろん十八歳で自立してしまう人も少なからずいますけれど、その範囲での年齢の上げ下げになにか意味があるとは思えない、というところが正直です。

 

(松下晃大)自分が思う大人というのは、「経済的に自立している」ことが第一の条件です。

次に考えるのは、精神的にも自律していること。自立と自律のように、自分を客観視できて、かつ周りにも気を配ることができていることが大人ではないでしょうか。

なので、今回の成人年齢の引き下げについては、20歳でも自立・自律できている人が大半ではないと思うし、反対に18歳で出来ている人もいると思うので、必要ないかなと感じました。さらに、飲酒などの法律を変えるほど、18歳と20歳の間に大きな違いというのはないので、メリットが見えてきません。

 

 

皆さんはどう考えますか。

 

 

<座談会とは>

あらたにす学生スタッフ有志が集まり、1つのテーマについて自由に議論する企画です。今年度は奇数月の第2日曜日に投稿します。次回は7月の予定です。お楽しみに。

バックナンバー: 第1弾 【特集】飲み会について、学生は言いたい!