勇気与える遅咲きの夢

将棋界では、戦後の歴史上最年長となる41歳のプロ棋士が誕生しました。

アマ名人である今泉健司さんは8日将棋会館で行われたプロ編入試験を見事突破し、2015年4月1日よりプロ棋士となることが決まりました。プロ棋士になるためには「奨励会」という棋士養成機関に入会し、26歳までに4段を取得する必要があります。今泉さんは年齢制限によりプロの道が絶たれてしまいましたが、アマ棋戦で優秀な成績を残したためプロ編入試験の受験資格を獲得し、今回の挑戦に至りました。

夢かなう遅く、しかし喜びはひとしおでしょう。夢かなえるには我慢が必要でそれまでの道のりで挫折してしまい叶わなかった、という経験を皆さんもおもちではないでしょうか。私も小学生のころはプロ野球選手になる、という夢を公言していた時期もありました。

みなさんにとって夢とはなんでしょうか。憧れの仕事に従事すること、特技で世界記録を達成すること、幸せな家庭を築くこと、人それぞれで数限りなくありますが年を重ねるにつれて達成できたり諦めたりしてきたのではないかと思います。

学生の方も社会人の方もみなさんが夢をもっている、もっていたと思います。どうして夢をあきらめてしまったのでしょうか。また、いまだに夢に向かって努力している人はどうして達成困難な夢に向かっていくことが出来るのでしょうか、あきらめきれない理由はなんでしょうか。今泉さんのように夢に立ち向かう人の姿は、わたしたちに勇気を与え、再び頑張ろうという気持ちを喚起してくれます。よろしければみなさんの努力する姿をぜひ教えてください。

 

今泉さんは記者会見でこのように語っています。

「自分の可能性にふたをしない限り、年齢は関係ない。きっと結果を出してみせます」

 

【参考記事】

12月9日付 朝日新聞、讀賣新聞、日本経済新聞 社会面