ゴールデンウィークが終わり、ネガティブな気持ちでいっぱいな朝、新聞を読んでいると思わず目が覚めてしまう文章に出会いました。
「19歳でがん宣告 山下弘子さん」
彼女は大学在学中に肝臓がんを患い、19歳で余命半年と宣告され、今年3月25日に25歳という若さで亡くなりました。しかし、闘病しながらも自らの体験を講演したり、生命保険会社のCMに出演したりするなど、精力的に「今を生きる」ことを伝えてきました。
私は、「19歳」という文字がとても印象に残りました。なぜなら、今の私も同じ年齢だからです。自分勝手に彼女の立場と、私の立場を重ね合わせてしまいました。
「自分の命が半年しかなかったら、何をすればいいのだろう」
「大学は?周りの友達にどうやって伝えればいいの?」
どうしても自分中心の考えに至ってしまいます。しかし、彼女は自身のブログを開設しました。その名も「今を生きる」。そこには、生々しい闘病生活を書きつづったものや、ほほえましい私生活がのぞけるものなど、まさに「今を生きる」彼女が見られます。
私も実際にブログを拝見しました。現在は新旧2つのブログがあります。その中に、2018年1月18日に投稿した「痛みに耐えて耐えて・・・」というとても印象的な書き込みがありました。
「一刻も早く早く日常が戻りますように」
とても短いですが、いろいろ思いがつまった文章だと思います。日頃、私たちは足を使って移動し、手を使ってものを掴み、何事も不自由なく暮らしています。しかし、ある日からだの一部が何かしらの病気に侵され、使えなくなったらどうでしょうか。
私は、一度交通事故に遭い、1~2週間動くことが困難な状況に陥ったことがあります。そんな時に思うことは、「早く歩いてどこかへ行きたい」「友達と一緒に遊びたい」。普段なら何気なくやっていることを欲するようになります。
私たちが思う「当たり前」は、他の人から見れば「当たり前」ではないのかもしれません。当たり前に周りの人と会話をし、どこにも痛みも不快感なく生活しています。また、私の記事も読んでもらっていますよね。私が考える「今を生きる」とは、「当たり前を当たり前と思わないこと」です。皆さんも考えてみてください。
山下弘子さんのブログのリンク先を下に貼りますので、是非ご覧下さい。
https://ameblo.jp/hiroko2929
http://www.yamashitahiroko.com/
参考記事:
6日付 朝日新聞朝刊 14版27面「今を生きた 勇気届けた」