古風な建設物が立ち並び、日本らしい町並みが広がる京都。外国人観光客からも人気で、京都を訪れる観光客は増加しています。最近では、円安や、東南アジアでのビザの緩和により外国人観光客がさらに増え、13年度には京都に宿泊した外国人客が100万人を超えたことで話題になりました。
そんな国際観光都市、京都に外資系高級ホテルの進出が相次いでいます。2015.16年と、2年続いて外資系高級ホテルが完成することが発表されました。
さて、このような現代風の大きな建物が京都の景観を崩すことにはならないのでしょうか。どの外資系ホテルも一応は外観や内装に、”和風旅館風”の雰囲気を取り入れるとしていますが、やはりこのような現代建築物が歴史ある京都の町並みに溶け込むとは思えません。
またさらに、外資系の進出に対抗し日本のホテルも外国人観光客の増加を意識した対策をとっているようですが、その内容も朝食に中華料理のバイキングを取り入れるといったもの。外国人を意識しすぎて、日本らしさを欠いてしまっているような気がします。
06年の外資系ホテルの京都進出以前は、歴史ある町並みを守るための景観規制が厳しく市内への外資系ホテルの進出は、一部に限られていたといいます。しかし、京都市は建築基準法の例外規定を使い外国人観光客の取り込みを積極化しています。それが今回の外資系ホテルの進出につながりました。
その地域ならではの町並み、自然、食べ物を楽しむのが観光だと思っています。観光産業を活発化させることも大切ですが、京都のよさを半減させないように工夫してほしいですね。
本日付 読売新聞 6面 「京都 外資ホテル続々」