新社会人の味方になるか、グローサラント

2月も中旬に入り、大学4年の筆者は社会人になることを、いやでも意識しなければならない時期になってきました。実家暮らしを言い訳に身の回りのことはしないでいましたが、最近は洗濯や料理をするように。と、いっても、卵を溶き、焼いて、ベーコンを乗せるだけの簡単なものばかりです。しかも、後片付けは母親任せ。

こんな状況で、新社会人になれるのか不安ではありますが、救いの手があります。外食や中食(なかしょく)です。

そんな食事のあり方に新たな形ができつつあります。それは「グローサラント」です。英語のグローサリー(食料品)とレストランを組み合わせた米国発のスタイルです。スーパーマーケットで、できたての料理を食べることができます。

その実態を見ようと、関東地方でスーパーを展開するヤオコーの川越南古谷店行ってきました。

通常のスーパーと同じように食料品が売られている店内。隣にはロッテリアやはなまるうどんなどが入るフードコートスペースが設けられています。その間にあるのが、グローサラントです。平日の昼時にも関わらず、賑わいを見せています。早速、ホットドッグを食べてみました。

ピクルスをトッピングしたホットドッグ

パンはチーズバンズか五穀バンズから選び、トッピングも紫キャベツやピクルス、フライドオニオンの中から好みのものを一つ注文します。その後、キッチンスペースでウィンナーやバンズを温めて提供してくれます。最後に、ケチャップやオニオンチリソースなど、5種のソースからを好きなものを好きなだけ、かけることができます。

ドリンクとソフトクリームがついて、値段は税込み500円。ワンコインで収まるのは嬉しいですし、他の外食店に比べれば若干安いように思います。グローサラントは、食材をスーパーと共通化していることで仕入れのコストを抑えられるのが一つの魅力とされます。

今回、食べたホットドッグのバンズは、事前に連絡すれば、購入も可能とのこと。しかし、ウィンナーは、店頭に並んでいないようです。

グローサラントという形がまだ、普及していないこともあり、価格も格段に安いわけではなく、食べた商品の材料のすべてをその場で購入できるわけでもないことも分かりました。

これから、どんな風に進化して、筆者の食事を手助けしてくれるのか楽しみです。

調理の片付けをしなくて済むというのは、すでに大きなメリットですね。

参考記事

14日付 朝日新聞 13版 6面 「スーパーで、いただきます」