学生変われば、ルールも変わる

これをお読みの方の中には、進学を機に地方から上京して来たり、大学のある地域に一人暮らしをしている方も多いかと思います。そんな皆さんが住むアパートや寮に突如機動隊が押し寄せてきたら、どうしますか。なかなか想像することが難しいかと思いますが、昨日、実際に起きた出来事です。今日は大学と警察という、関係なさそうな両者が関わることで発生した事件を皆さんと考えていきたいと思います。

デモ行進の警備に当たっていた警察官に暴行したとして、京都大生3人が公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕された事件で、警視庁公安部は13日、京都市左京区にある京都大の学生寮「熊野寮」を家宅捜索した。中核派の機関紙「前進」やUSBメモリーなど計43点を押収したという。(讀賣新聞)

皆さんもご存じだとは思いますが、4日には逮捕された学生の解放を求めるデモをしていた学生が構内に無断で立ち入った京都府警の警官の身柄を拘束した事件がありました。これに関しては京都大の副学長は通告なしの立ち入りは遺憾だとコメントし、府警は逮捕者の奪還などの過激な犯罪を防ぐために必要な行為であったとコメントしています。皆さんは、この出来事をどのように考えますか。もちろん、犯罪を犯した学生を処罰し、その原因や新たな犯罪防止のため捜索を行うことは問題ではないと考えます。犯罪防止の名目で一日中大学に警察がいるのは、「大学の自治」に反するでしょう。何の心当たりもない学生が疑われているということにも繋がりかねないと考えることもできますが、筆者のように特に大学内で今回取沙汰されているような活動に関わっていない学生が大多数を占めている中で、活動に参加している学生の言う「学生の自治」を安易に認めてしまうと、過激化し、かつての学生運動のような事態に陥り、一般の学生の学問の自由を侵害してしまうことにも繋がるのではと考えられ、警察が監視をすることで防止と考えると、大学に警察がいるのも間違いではないのかなとも感じています。

今回の事件は、双方に大義名分があり、どちらの主張も学生である筆者や皆さんにも関係しているのではないでしょうか。皆さんは大学に警察がいることに賛成ですか反対ですか。皆さんの考える大学と警察の関係についてのご意見お待ちしております。

参考記事:本日付朝日新聞(東京14版)38面(社会) 「京大寮を捜索」より

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