未来へ走るAI

東京23区に33年ぶりに低温注意報が発表されるほど、冷え込んでいる今日この頃。この寒さで水道管が凍り、東京水道局には「水が出ない」などの問い合わせが来ているほどです。ちなみに、我が家の水道は1週間ほど前から、昼前までが出ないこともしばしば。

これほど寒いと、なかなか外に出るのが億劫になります。歩くのも、自転車に乗るのも、ためらってしまいます。そんな時は自動車があると、便利です。しかし、雪が降ってしまうと、危なっかしく、運転を控えてしまいます。

そんな悪条件でも、自動車に安全に乗れる未来がやってくるかもしれません。

今朝の日経新聞、「ポスト平成の未来学 運転から解放される日」には、AIを用いた全自動運転の最新情報が掲載されています。

ミシガン州デトロイトには「エムシティ」という自動運転技術を磨く拠点があります。東京ドーム3個分の敷地には、路面の異なる道路や交差点、踏切など映画のセットのような「仮想街」が広がっています。そこで繰り返し実験されているのが、路面の凍結や降雪のシチュエーションです。雪や氷で光が乱反射し、ドライバーの「目」にあたるカメラやセンサーがどれほど状況を感知できるかの実験をしているといいます。

この技術が完成すれば、安心して外出できるようになります。

ラスベガスではすでに、運転手のいないバスが公道を一般車と一緒に走る実証実験が行われています。約1kmのコースを巡回し、多い日では200人を乗せているそうです。ラスベガスのあるネバダ州は規制緩和が進んでおり、世界から「未来のクルマ」が持ち込まれています。

近未来なハンドルと後ろを向く助手席、東京モーターショー

 実際に公道を走行し、歩行者や対向車を感知し、止まることが出来る技術が現実のものになっています。昨年の東京モーターショーで見たコンセプトカーにはまだ、ハンドルがありました。しかし、助手席は後ろを向き、運転手の助手はAIでした。近い未来、運転席も後ろを向いてしまうかもしれません。後部座席も含め、4人が向かい合って、乗車する日も来るでしょう。まるで温かいこたつのようです。

走るこたつ。悪くありませんね。

参考記事

25日付 日本経済新聞 13版 11面 「ポスト平成の未来学 第3部 SFを現実に 運転から解散される日」

同日付 朝日新聞 13版 8面 「クルマの行方 産業ピラミッドAIが崩す」