福男でも、そうでなくとも

私の住む兵庫県西宮市にある西宮神社で10日、新春恒例の「開門神事福男選び」が行われました。夢の実現や幸せを願うおよそ5,000人が参加し、早朝にも関わらず参道は異様な熱気に包まれました。

今年の一番福と二番福はともに高校3年生。二番福となった明石市立明石商業高校の竹内紘生さんは、昨夏の全国高校野球選手権兵庫大会の決勝で敗れ甲子園出場を逃したものの、強豪の東海大学で野球を続けることになっています。今回、「もらった福でレギュラー争いに食い込み、プロ野球選手になりたい」と笑っていました。

また、三番福となった消防士の渡部涼さんはなんと昨年の二番福。結婚するなど「ご利益があった」といい、「今年は子供を授かりたい」と期待しています。

参加したのは、こうしたトップ級のランナーだけではありません。個別指導塾で受験を控えた生徒を受け持つ小巻光平さんは、教え子の合格を願って走りました。開門前には「運気をつけて最後の追い上げを後押ししたい。『走ったよ、お参りしたよ』と伝えて、生徒の気持ちを前向きにできれば」と意気込んでいました。

福男になる人がいる一方で、そうでない人もいるこの行事。もちろん福男になれれば今年1年に臨む意気込みが違ったものになるでしょう。しかし、やはり大事なのは、参加した5,000人それぞれの目標に対する日々の努力や愚直な姿勢でしょう。年末に「今年は充実した1年だった」と胸を張って言えるよう、毎日を大切にしたいものです。

参考記事:

11日付 読売新聞朝刊(27面地域・阪神) 「御利益あります 福男」