横断歩道で自分をアピール

大学に入学したころ、筆者は自動車の免許を取りました。それ以来、横断歩道を渡るのが怖くなくなりました。

 「えっ、車の免許なのに、なんで横断歩道」と思われた人もいるかもしれません。

 教習所の学科で道路交通法38条について学びました。そこには、横断歩道を渡っている歩行者、もしくは渡ろうとしている歩行者がいるときは、止まらなければいけない、という趣旨のことが書かれています。

しかし、横断歩道を渡ろうとしているひとがいても、止まらない車が多いのは事実です。先週と今日の朝日新聞のフォーラム面には、横断歩道を止まらない車について特集されています。

 写真「車がなかなか止まらない横断歩道」一部加工してあります。

運転者目線からの止まらない理由には、共感できるものもそうでないものもあります。

一時停止をしない状況や、できない状況を日本自動車連盟が調査したところ、最も多い理由に「停止しても対向車が停車せず、危ないから」があります。筆者からすれば、渡れる環境を作るのが、運転者のルール。そこを安全確認して渡るかどうかは歩行者の判断なのではないかと感じてしまいます。

他には、「渋滞が起きるなど、後続車に申し訳ない(交通の流れを乱したくない)から」との理由。歩行者が横断歩道を渡れないことは申し訳なくないのかと思ってしまします。

ただ、筆者を含め、車を運転する側からすれば、歩行者が渡るかどうか分からないことや、歩行者がいることすら見えないことも多々あります。

歩行者は、運転者に対して自分がいることをアピールすることも重要ではないでしょうか。筆者の場合、横断歩道を渡るときは、身を乗り出します。ただ、この方法は一人だからできることです。子連れやお年寄りなど危なく、真似出来ません。

そうなると、ここは小学校の時に習った、「左見て、右見て、手をあげて、渡りまーす」が効果的なのかもしれません。これから冬休みに入り、多くの子どもたちが、普段はいない場所や時間に姿を現します。運転者としても、歩行者としても、互いに安全に気を配りたいものです。

 

参考記事

24日付12版9面「横断歩道、止まらない?」

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