突然、異国に拉致されたら…?北朝鮮拉致問題を考える

 今日5日、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんが50歳の誕生日を迎えました。13歳で拉致され、すでに37年も経っています。めぐみさんのお母さんの早い紀江さんは、「(めぐみさんが)50歳になるなんて考えられない。13歳のめぐみを追い続けている」「めぐみを愛しています」と語っています。

1970〜80年頃にかけて多発した日本人拉致問題。現在、17名が拉致被害者として政府に認定されています。2002年9月17日の日朝首脳会談で拉致が認められてから12年。いまだ、安否不明の方が多くいます。

  北朝鮮が拉致という未曾有の国家的犯罪行為を行った背景には、工作員による日本人への身分の偽装、工作員を日本人にしたてるための教育係としての利用、北朝鮮に匿われている「よど号」(昭和45年3月31日、日本航空351便(通称「よど号」)をハイジャックした犯人とその家族等の総称。)グループによる人材獲得、といった理由があったとみられる(日本国政府:北朝鮮による日本人拉致問題HPより  http://www.rachi.go.jp/index.html )

「夏の終わりから秋の初め」とされた拉致問題再踏査の初回報告は、北朝鮮側が先送りにしました。拉致被害者の家族方も高齢となることを考えると、早急な解決が求められます。うやむやなまま終わらせないという姿勢も必要でしょう。

私たちも、テレビや新聞、インターネットの中の他人事と思わず、拉致問題に関心を持ち続けるべきでしょう。突然、言葉の通じない異国へ拉致されたら…?家族、友人、大切な人がある日、行方不明になったら…?ぜひ一緒に考えましょう。

5日付け朝日新聞(東京・14版)(34面・社会)『「50歳なんて考えられない」めぐみさん誕生日で横田夫妻』