コロナでかわいそうと言われ続けた学年の人間が、4年間の大学生活を振り返って

3月5日午前9時。ドキドキハラハラしながら、ウェブ上で成績照会を開くと、そこには「卒業可」の文字が。無事卒業が決定。ほっと一安心しました。

入学したのは4年前の2020年4月。コロナの真っただ中でした。4月初旬にあるはずであった入学式も中止。また、4月7日には東京都や神奈川県、大阪府など計7都道府県に緊急事態宣言が発出されました。ステイホームを余儀なくされ、街からは人が消えました。そんな中で始まった大学生活。授業は、もちろんオンライン。毎日パソコンと向き合う生活が続きました。そのせいもあり、当時、大学に入学したという感覚はあまりなかったように思います。その後も、落ち着いたかと思えば、また感染が拡大したりと、なかなか終息の目途が立たず、自分が思い描いていた大学生活とは程遠い生活を送ることとなりました。対面の授業や課外活動が徐々に再開されたのは、2年生になってから。制限はあるものの、人と直接会って会話をしながら授業を受けることができることに感動したことを覚えています。

この大学4年間、いえ、実質3年間でしょうか。コロナがなければ、大学生活でもっと思い出を作れたのに、そう思ったことは何度もあります。しかし今、この4年間を振り返ると、コロナも悪くなかったな、そう思えます。そう思うことができるのは、コロナで失ってしまった1年間を、どうにか取り返そうと必死になり、共に思い出作りをしてくれた友人たちのおかげです。人との縁はめぐり合わせ。コロナがあったからこそ、出会うことができた大切な仲間です。

大学生活を振り返って、謳歌できたと感じる人、まだ心残りがある人、様々だと思います。まだあと1週間の猶予があります。31日までは、大学生の免罪符があります。社会人になったらできないことにチャレンジしてみるのも、人生最後の春休みの良い思い出になるのではないでしょうか。最後まで大学生を楽しみたいものです。

 

★本投稿にて、あらたにすを卒業します。約3年間、お読みいただきありがとうございました。