日経平均株価・史上最高値!vs 最近投資に興味がある大学生の私

23日、各紙の一面に「最高値」の文字が踊りました。22日の東京株式市場で、日経平均株価が史上最高値をつけたからです。3万9098円68銭で終え、バブル経済だった1989年末の水準を34年ぶりに超えたそうです。

背景には、半導体関連企業への海外投資家からの期待や、円安の影響による自動車関連企業の業績の向上があります。紙面からは興奮が伝わってきて、日経には「もはやバブル後ではない」という見出しも。しかし、企業の稼ぐ力が高まったことを評価する半面、好景気の実感が生活に反映されていないことなどから、どこか冷静な視点も感じます。日本経済はまだまだこれから、だと。

私自身も、もうすぐ社会人ということもあり、最近投資に興味を持ち始めました。今この時代に、20代の自分が関心を持つこと自体、何か大きな流れの一部にいるように思えます。その理由は二つあります。

一つは、未来の先行きの不透明さを自覚していることです。周りには、最初から転職を見据えて就職する人がいます。何か手に資格を、と勉強している人もいます。将来の不安定さを受け入れて、明るい未来を自分でつかもうとしているのです。いつかお金の価値が変わったら、仕事がなくなったら……。貯めておけば老後は安定、とはもはや思えないこの時代に、資産運用を視野に入れるのも自然の流れではないでしょうか。

もう一つは、バブル後の日本人の「トラウマ」(日経)を経験していないことです。バブル景気も、バブル崩壊も、私たちは知らない。だからこそ、株が上がらないものだという価値観にも縛られてはいません。平均株価が最高値をつけた今年、そんな私たちが社会人になるのです。

株に興味を持ち始めてから、新聞を読むのがぐんとおもしろくなりました。よく分からない用語も多いけれど、こんなこともビジネスにつながるんだ、などと見ていて分かる瞬間が楽しい。やっと自分も社会の一員になって、時代の大きなうねりに乗り出そうとしている今、少しでも日本社会が元気になるように、自分も何か貢献できるように……。まず今は、4月からの新しい仕事の準備をしています。