読売新聞の名物紙面「就活ON」。就活の体験談や就活の悩みに答えるコーナーなどがとても参考になり、就活中はよくお世話になっていました。5日の朝刊の企画は「合同説明会の歩き方」。久しぶりに就活関連の記事を読み、進路に悩んでいた頃のことを思い出しました。
就活を意識し始めたのは大学3年の夏頃。なんとなくやりたいことはありましたが、福利厚生やワークライフバランスなどの現実面を考えるとどうなのか、一生できる仕事なのか、自分のスキルや学歴からそもそも内定をもらえるのかなどで悩んでいました。そこで、進路を決めるために、就活サイトを見たり、合同説明会に足を運んだりしていました。
数回行った合同説明会で感じた一番のメリットは、自分の興味関心がない企業に出会えることでした。法人を対象とした事業を行うBtoB企業の説明を聞くことができ、自分の選択肢が広がったのを覚えています。たくさんの職種や企業を見ることで、自分が何を優先したいのかがわかるようになりました。また、質問会などで自分と同じ業界を志望する就活生を見ることは刺激にもなります。
最終的に筆者は、「文系大学生に人気の営業職は自分には向いていない」こと、「自分の興味関心を一番に優先して仕事を決めたい」ことなど、気持ちを整理することができ、納得のいく形で就活を終えることができました。結果的に合同説明会で出会った企業にはいかないことを決めましたが、あの過程が無ければ後悔なく進路を決めることなどできなかったでしょう。
最近、25卒の進路相談やES添削をする機会が多くなりました。進路相談で多いのは、「やりたい仕事がない」「どうやって志望業界を決めたらいいかわからない」という過去の筆者に似た悩みです。そうした相談に乗る時は、なるべく多くの選択肢について目を通した上で、「嫌なこと、したくないことは何か」を考えるようにアドバイスをしています。消去法で考えていけば、自分の譲れない軸が見えてくるからです。
25卒の大学生は就活の真っただ中でしょう。就活の早期化で今、本選考を受けている人も少なくないはずです。気の塞ぐことも多いかと思いますが、視野を広く持ち、後悔の無いように進路を決めてもらいたいです。頑張れ!就活生!
参考紙面:
・5日付 読売新聞朝刊(埼玉13版) くらし 教育 「就活ON!SPECIAL 合同説明会の歩き方」