ロサンゼルス五輪の新種目 日本にスカッシュ旋風

オリンピック・パラリンピックは4年に1度開催されますが、毎回新たな競技が加わります。記憶に新しい2020東京オリンピック・パラリンピックではサーフィンなどが採用されました。また、来年開催予定の2024パリオリンピック・パラリンピックではブレイクダンス(ブレイキン)が加わります。

そんな中、2028ロサンゼルスオリンピック・パラリンピックで新競技として採用されたスポーツがあります。スカッシュです。言葉を聞いただけではイメージが浮かばない人もいるかもしれません。そこで、ここではブレイク間違いなしのスカッシュという競技の魅力に迫っていきます。

スカッシュは、ラケットとボールさえあればできます。壁を使ってボールを打ち合うラケットスポーツです。テニスやバドミントンといった他のラケット競技と大きく異なる点は、コートが壁に囲まれているという点です。これが一番の特徴といっても過言ではありません。

次に、スカッシュの歴史を紐解いていきます。

イギリス・ロンドンで誕生し、185の国で約2000万人がプレーしています。コートは長さ9.75m、幅6.40mの約18坪と広すぎず、ボールがどこに行っても返せる範囲です。プレーヤーそれぞれの力量に合ったスピードで楽しめるので、子供から年配者まで、生涯スポーツとして続けられます(日本スカッシュ協会,2017)。

立命館大学スカッシュサークル代表の飯田達也さん(21)にも話を聞きました。

――スカッシュに関する豆知識を教えてください。

「試合球は、中が空洞のゴムボールで、熱伝導にすぐれています。ボールが冷たい時は跳ねず、ラリーを重ねていくと熱を持ちよく跳ねるようになります」

――世界で更に活躍してほしい選手はいますか。

「机龍之介選手です。全日本最年少優勝や日本人男子最年少PSA(国際大会)優勝等、数々の記録を更新しています」

――今後のスカッシュ界に対する願いを聞かせてください。

「スカッシュは、一度体験しただけでは分からない奥深さがあります。継続することで面白さが分かるので、何かに熱中することが好きな人は向いているかもしれません」

スカッシュは、まだ日本ではマイナースポーツであるため施設が少ないそうです。日本でブームを巻き起こすためには、施設の拡充が必要不可欠でしょう。

参考記事
公益社団法人日本スカッシュ協会,2017,「スカッシュとは」