電車の座席シート 幅に隠された秘密とは

 最近、電車に乗っていて座席が狭いな、と思うことが増えている気がします。たまたまかもしれませんが、隣の人の肩や腕が当たってしまったり、寝ている人の頭が自分の座っている位置まで来てしまったりということがあります。

 同じように思う人ってどのくらいいるのだろう。インスタグラムのストーリーズ機能でアンケートを取ってみました。

(質問:電車の座席が狭いと思ったことはありますか? 回答数:53 )

 やはり、電車の座席が狭いと思った人は少なくないようです。狭くて困った状況としては、

・荷物が多いとき

・隣で寝ている人が寄りかかってくるとき

・隣の人の体格が大きかったとき

の三つが多かったです。やはり、割り当てられた一人分の座席をはみ出したり、はみ出されたりしたときに感じています。

 狭いと感じる人が多い中で気になったのが、電車の座席の幅はどうやって決められているのか、です。2019年の乗りものニュースの記事によると、普通列車のロングシートの一人当たりの座席幅は430mmから徐々に広げられ、450mmや、関西では470mmのものもあるといいます。この430mmという数字は、人間の臀部の長さの平均が34.8cmというところから設計されているそうです。基準はお尻であって肩ではないわけです。

 だから、肩が当たってしまうのか。納得しました。作られた時には、肩幅は考慮に入っていないのですから。

個人には、もう少し座席幅を広げて欲しいなと思うところです。人によって体格は異なります。その人自身は何も悪くないのに、周りから不快に思われるのは筋違いな気がするからです。荷物が多い時も同様で、私は座るのを躊躇うことがあります。

より多くの人が車内で快適に過ごすには、幅を広げたり、優先席のように事情に合わせた座席を用意したりすることも必要なのではないでしょうか。

 

<参考文献>

乗り物ニュース「通勤電車は平成にこれだけ変わった!いまでは「当たり前」の座席・設備、いつから?」

https://web.archive.org/web/20190422152053/https://trafficnews.jp/post/85450/2

東洋経済オンライン「電車の座席が窮屈な理由は「肩幅」にあった」

https://toyokeizai.net/articles/-/143380?display=b

こねたのもり「電車の座席幅が狭い・・・と不満を持つより現状を知りましょう」

https://kaimyou.biz/chair-of-train/