制限なしの夏にわく札幌

北海道にも夏がやってきました。

筆者のいる札幌も、この先数日間の最高気温は連日30度越えの予報です。

しかし、暑さなどなんのその。4年ぶりにコロナ禍による制限のない夏を迎え、札幌は活気に満ち溢れています。

◯さっぽろ夏まつり

今月21日、夏の恒例イベント「さっぽろ夏まつり」が開幕しました。

大通公園では、夏まつりのメインイベントである「さっぽろ大通ビアガーデン」が始まっています。今年は、パーテーションや入場制限は設けられず、4年ぶりの通常開催となっています。

さっぽろ夏まつり(7月27日筆者撮影)

大通西5〜8丁目の各会場には、サントリー、アサヒ、キリン、サッポロの大手4社がそれぞれ出店し、西10〜11丁目では世界各国のビールが楽しめます。

先日、筆者もビアガーデンの会場を訪れました。

木曜日の午後3時過ぎであるにもかかわらず、会場は多くの人で賑わっていました。お年寄りから若者まで客層は幅広く、外国人観光客の姿も見かけました。

大通西8丁目会場の様子(いづれも7月27日筆者撮影)

◯訪日外国人数の回復

コロナ禍による制限の解除を受け、日本を訪れる外国人の数は回復しつつあります。

日本政府観光局の推計によると、今年6月に、2020年2月以降初めて200万人を突破し、今年の上半期では1000万人を超えた模様です。

札幌市内の商業施設や観光名所でも外国人を見かける機会は大幅に増えました。筆者が通う北海道大学にも、スーツケースを持った外国人観光客が数多く訪れています。

観光都市・札幌は、その本来の姿を取り戻しつつあります。

 

◯あの北大名物も復活

今年は、北大構内でジンギスカンパーティー(ジンパ)を楽しむ生徒や教員の姿を楽しむ姿が見られます。コロナ禍による制限が残っていた去年は見られなかった光景です。

例年、北大ではサークルやゼミ、研究室単位でのジンパが盛んに行われていました。また、構内のみならず、各地にある北大同窓会でも。ジンパは、北大関係者を繋ぐ大切なイベントなのです。

そのため、北大生のジンパにかける思いには、並々ならぬものがあります。マナーの悪さを理由に13年に一度禁止されましたが、これに学生や教職員が猛反発し、学生と大学との協議で翌年に復活したというエピソードがあるほどです。

学生同士や学生と教員の親睦を深める貴重な機会が復活したことは嬉しい限りです。

先日、筆者もサークル仲間とジンパを楽しみました。メンバーは大半がコロナ禍以降に入学した世代です。初めての体験に大いに盛り上がり、ジンパは約4時間に及びました。

北大構内で焼くジンギスカン(7月27日筆者撮影)

行動制限がなくなり、札幌は日常を取り戻しつつあります。ただ、全国的に新型コロナウイルスの感染は増加傾向にあります。完全にコロナを忘れられるようになるには、もう少し時間がかかるかもしれません。羽目を外さずにジンパを楽しもうと思います。

 

参考記事:

7月22日付 朝日新聞朝刊33面「コロナ増加傾向続く のど痛み、水分とれず脱水に注意」

7月20日付 読売新聞朝刊(東京)8面「訪日客回復 200万人超 3年5か月ぶり ホテル稼働率も好調」

2014年5月27日付 北海道新聞朝刊(全道)31面「北大名物ジンパ復活*1年ぶり」

2013年4月8日付 北海道新聞夕刊(全道)4面「〈魚眼図〉北大ジンパ問題」

参考資料:

ようこそさっぽろ「さっぽろ夏まつり|公式WEBサイト」

日本政府観光局「訪日外客数(2023年6月推計値)」

北海道大学「共用レクレーションエリアの廃止について」