わが家からWBC観戦 燃えよ同世代の侍たち

ごはんを食べつつ、野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)を見るのが、ここ数日の楽しみです。くわしいわけじゃないのに、なぜかおもしろい。気付いたら画面に引き込まれて、知らずと歓声をあげています。

少しずつ、日本代表の顔と名前を覚えてきました。魅力的なメンバーの中でも、自分と年齢が近い選手が登場すると、つい目が離せなくなります。たとえば、佐々木朗希選手。昨季には史上最年少で 28 年ぶりの「完全試合」を達成した投手です。わたしより年下なのに、世界が注目する大舞台で活躍しているのだと思うと、誰よりも応援したくなります。

佐々木選手は11日のチェコ代表戦で先発し、12日付の各紙を大々的に飾りました。佐々木選手の出身は、岩手県陸前高田市。彼が東日本大震災で肉親を亡くしたこと、そしてそんな彼自身が「3・11」の日に活躍することの意味を、各紙報じています。「朗希『特別な日』に力投」「朗希が勝った 3・11は変わる」——印象的な見出しからは、成し遂げられたことの大きさが伝わってきました。

こうした期待を重荷に感じることなく、楽しんでプレーしてくれたら・・・。それだけで佐々木選手から勇気をもらえる人がきっとたくさんいると思います。

侍ジャパンは、12日のオーストラリア戦で7—1で快勝し、1次ラウンドを1位で通過しました。ここからは、負けたら終わりの戦いが始まります。今回のWBC中継は、過去最高の視聴率をすでに更新しているそうです。日本じゅうが熱くなれるような戦いが決勝戦まで続くことを祈りながら、引き続きわが家のテレビから応援したいと思います。