読書マラソン、ご存じですか?

大学生の皆さん、読書マラソンをご存知でしょうか。「本を継続的に読み、在学中に100冊以上を目指す」ための、全国の大学生協による読書推進活動です。本を読みコメントカードに感想を書く、そして生協に提出するというものです。年に一回、全国の生協に集められたコメントの中から「全国読書マラソン・コメント大賞」が選ばれ、協力社である朝日新聞の紙面にも掲載されます。

恥ずかしなら筆者が知ったのは大学4年のつい先日。生協の書籍コーナーを見ていてお知らせを見つけました。参加するためにはまずエントリーする必要があるとのこと。窓口で「読書マラソンに参加したい」と伝え、用紙に連絡先や所属学科を記入します。生協スタッフによると、新学期に始める学生が多いそうです。登録が終わると、スタンプカードが渡され、読書マラソンに参加できるようになります。

 

実際にコメントを書いてみました。作者や書名を書いて感想を記入します。筆者が通う大学生協のコメントカードは、120文字も書くといっぱいになります。Twitter投稿の文字数制限が140文字であることを考えると気軽に書けるのではないでしょうか。それでも、本の感想を文章にするのは難しく、何度か書き直して提出しました。大学によっては、200文字以上記入できるカードもあるようです。

読書マラソンの面白さは、ほかの人の感想を読むことにもあると思います。集まったコメントは各大学の生協で発表されます。決まった枠内でどのように書いているのか、生協に掲示された作品から、それぞれの工夫を感じることができました。他大学の学生のコメントも、大学生協が年4回発行する季刊「読書のいずみ」に掲載されています。

特典もあります。コメントカードを提出するとスタンプが押されます。大学によって若干異なるかもしれませんが、筆者が調べたところ、ほとんどの大学でスタンプが10個貯まると500円分の書籍利用券が貰えるようです。

 

朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。今は試験期間で忙しいですが、週末は家でゆっくり本を読みたいなと思っています。

 

読書マラソンのコメントカード。今までに読んだ本の累計冊数を書く欄がある(筆者撮影)

 

 

参考記事:

16日付 朝日新聞夕刊3面「へこたれないと、人生深まらない 絵本編集者・末盛千枝子さん」